フェラーリのナンバー2ドライバー、ルーベンス・バリチェロは、来シーズンからの新ルール導入によって、F1が「スポーツとテクノロジーの頂点」から陥落してはならないと警告した。
バリチェロはまた、F1の安全性を確保しコストダウンを図ることは大切だが、F1の「進化は止まらない」と加えた。
「F1はスポーツとテクノロジーの頂点であり続けるべきだ。新しいルールは、そうしたことを踏まえて導入されなければならない」
「F1の進化は止まらないだろう。たとえば、オリンピックを見ると、回を重ねるごとにレベルアップしている。F1の安全性とコスト面に気を配らなければならないことには賛成だが、F1は今後も最高峰のレースとして素晴らしいショーを提供し続けていかねばならない」
一方、スパでの第14戦を控えて、バリチェロはベルギーで再びレースができてハッピーだと述べた。
「スパでのレースを楽しみにしている。あそこは素晴らしいサーキットだからね。安全面から、高速セクションが多少改修されたと思うが、その個所を別とすれば、スパは稀にみるエキサイティングなトラックだ。僕たちのマシンはどのトラックでも素晴らしい性能を発揮するので、次の週末も素晴らしいレースになると確信している。もっとも、実際にレースを戦ってみないと分からないけれどね」
「ハンガリーでは、これまでとはずいぶん異なる素晴らしいパフォーマンスのタイヤを手にすることができた。しかし、F1のテクノロジーは決して眠らない。しかも、コンストラクターズ選手権の2位争いは熾烈だ。きっと、彼らはハードワークを経て戦闘力をかなり上げてくると思う」
「僕たちのマシンは素晴らしい上にますます進化しているが、気を抜かずに作業を続けていかなければならない。ベルギーのあるヨーロッパ西部の気象についてはよく知っている。今度のレースは僕たちのマシンがウエットコンディションの中でどのような威力を発揮するのか、確認するのにいい機会になるかもしれない。僕たちのマシンは、ウエットコンディションでのパフォーマンスレベルもずいぶん向上している。とはいえ、今シーズンはウエットコンディションでライバルたちとどれぐらい差がついているのか確認できるチャンスがなかった。雨の多いスパでも優位なレース展開ができればと思っている」