フェラーリのミハエル・シューマッハーは今週末のベルギーGPで、7度目のドライバーズタイトルを獲得するかもしれない。
去年日本GPで6度目のタイトルを決めた際に、シューマッハーは2004年は気楽にいきたいとコメントしていた。しかし今季彼はかつてないほどの優勢を誇っている。
今季13戦を終えた時点で、シューマッハーが落としたレースは、ヤルノ・トゥルーリが初優勝を挙げたモナコの1戦のみだ。ベルギーGPで、チームメイトのルーベンス・バリチェロより2点多く獲得すれば、シューマッハーは5年連続チャンピオンに輝くことになる。
「この件が今週末の話題の中心になるだろうことは分かっているよ」とシューマッハー。「でも、レースへのアプローチは普段と変わらない。一番大切なのは、何が起ころうともいいレースをすることだ。この段階でタイトルを決められるところまできているというのは、すごくいい状況だよ。予想以上に素晴らしいシーズンを送ってきたことの結果だね」
もしベルギーで勝利を逃せば、もしかしたらフェラーリのホームであるモンツァでタイトル決定ということになるかもしれない。しかし彼はタイトルを取れさえすれば、どこで決めてもかまわないと考えている。
「(スパもモンツァも)両方とも魅力的な地ではあるが、僕にとって一番大切なのは、タイトルを取るということ。どこで決めるかというのは、二の次なんだ。計算上はルーベンス(バリチェロ)がチャンピオンになる可能性もまだあるわけだし、僕としては彼からのチャレンジをしっかり押さえ込んでいく。勝ちが正式に決まるまでは、他のことは一切重要じゃないし、考えもしないよ」
ルーベンス・バリチェロは、大好きなスパでのレースを楽しみにしている。「スパに戻ってくるのがすごく楽しみだ。最高のサーキットだからね」とバリチェロ。「安全面から高速セクションにいくつかモディファイが加えられたようだが、それでもここをドライブするのは最高にいい気分だ。ウチのマシンはどういったタイプのコースでもいい性能を発揮するようだから、今回もいい週末になるだろう。ここでの過去の天気からして、ウエットでのマシンの性能を見るチャンスになるかもしれないね。僕らはそういったコンディションにおいてもパッケージ全体の改善が進んでいるという自信がある。でも、今シーズン、ライバルたちと比較する機会はこれまでなかったんだ。僕らにアドバンテージがあると思うけどね」