ルノーF1チームは、来月9月5日にフランスのリヨン市で「ルノーF1チーム・ロードショー」と銘打ったフェスティバルを開催することになった。当日は、ルノーのモータースポーツ活動における伝統的なマシンが勢揃いする。
ベルクール広場のイベントでは、ワールドチャンピオンに輝いた1992〜1997年のルノーエンジン搭載F1マシン6台が飾られ、さらにピットストップのデモンストレーションも行われる予定。
午後には、F1マシンが市街のストリートを走り抜けるデモ走行が行われる。ベルクール広場からローヌ川の東岸沿いを閉鎖して作られた1.3キロのコースをマシンが走り、ファンは現代F1マシンを間近に見ることができる。
午後の最初のイベントは、“105年の歴史”と題したパレード。1898年のタイプAから最近発表になったモダスまで、ルノー歴代の名車が勢揃いする。
ルノーのマシンとともにドライバーも登場し、モータースポーツの雰囲気をかもし出す。1978年にル・マン24時間レースで勝利したマシン、アルパイン・ルノーをそのドライバーだったジャン‐ピエール・ジョッソーが、1997年のF1マシンRS01を元F1ドライバーのルネ・アルヌーがドライブする。また、ルノーとのかかわりが深いドライバーのアラン・セルパッジとジャン・ラニョッティが、過去20年で活躍したラリーカーのデモ走行を行う。
イベントのクライマックスは、2005年用のGP2シリーズのニューマシンとルノーの2004年型F1マシン、R24の高速デモランだ。R24はフェルナンド・アロンソとフランク・モンタニーが交代でステアリングを握り、沿道の観衆の大歓声を浴びることになる。
「リヨンでの特別なイベントを、僕たちはみな、楽しみにしているよ」とアロンソ。「僕は、チームと参加した過去2年のデモ走行イベントが気に入っていたし、素晴らしいアイデアだと思う。人々がすごく近くにいる公道を走るのは、ドライバーにとってもエキサイティングだよ。普段のレース・サーキットでは、どうしてもファンの人たちと距離がある。だから、F1マシンをごく間近で見ることで、人々に興奮するような感覚を経験してもらえると思う。集まってきた人々に、長く記憶してもらえるイベントにしたいね!」
ルノーF1チームのチーム代表兼CEOパトリック・フォールは、F1マシンをファンの人により間近で見てもらう機会を得て喜んでいる。
「我々は今回のイベントを開催できることを、大変うれしく思う」とフォールは語る。「リヨンは、ルノーにとって大切な街であり、また、今回のイベントは未来を指し示す役目を持っている。過去行った公道イベントでは、熱狂的な反応が返ってきた。すなわちこれは、F1は人々にとってもっと身近なものでなくてはならないという証拠であり、ルノーの価値観と完全に合致する。リヨンで行う『ルノー・ロードショー』というデモンストレーションは、来年、サーキット、公道を問わず世界中で開催される各種イベントの指標となることだろう。我々は、このエキサイティングなF1というスポーツを人々に肌で感じてもらえるよう、最大限努力する。」