エンリケ・ベルノルディがF1のコクピットに戻ってくる。来月ラッキーストライクBARホンダ・チームが行う2回のテストの1回目に参加することになったのだ。
「私たちのテストプログラムにおいて、この短いながらも重要な期間のために、エンリケをチームに迎えることができてうれしい」と、テクニカルディレクターのジェフ・ウィリスはコメントした。「彼はF1で28戦に出走しており、シーズン終盤に向けてチームの好調を維持するために、彼の経験が大いに役立つだろう」
「5週間のテスト禁止期間が明けて、すべてのチームがポイントと選手権の順位を少しでも稼ぐためにあらゆる努力をしてくるはずだ。私たちもその例外ではなく、エンリケは私たちと共にきわめて多忙なテストを行うことになる」
ベルノルディは2001年にアロウズに加わり、そのシーズンの17戦中10戦で“先輩格”のチームメイトを上回る予選結果を記録した。彼は翌2002年も同チームに残留したが、チームが破産して解散したため、彼のF1でのキャリアは唐突に中断されることになった。以来、ベルノルディはワールドシリーズ・バイ・ニッサンに活躍の場を求め、現在ドライバーズ選手権の2位につけている。
「これは僕にとって素晴らしい機会であり、マシンをドライブするのが待ちきれない気分だ」とベルノルディ。「BARの開発プログラムを手伝うチャンスを与えられるという知らせを聞いたときは、本当にうれしかったよ! 何日か前にBARのファクトリーを訪問してシート合わせを済ませ、エンジニアたちにも会った。実際に車に乗り込んだときの気持ちは言葉では言い表せない。ブラックレーの施設は素晴らしいものだったし、人々も僕を温かく迎えてくれた。あそこで1日を過ごしてみて、今季BARがトップチームのひとつになった理由が分かったよ。シーズン終盤の戦いに向けて、このチームの手伝いをするというのは、とても重要な仕事だと思っている。僕を信頼してこうした機会を与えてくれたBAR、ラッキーストライク、そしてホンダに感謝したい」