F1世界選手権第13戦ハンガリーGPの公式練習がハンガリー・ブダペスト近郊のハンガロリンクで開始された。
公式練習1回目は気温26度、路面温度42度、湿度44%という、風はあるものの過ごしやすい夏空の下で午前11時から1時間にわたって行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスと、新たにレースドライバーとして決勝レースへ臨むことになったリカルド・ゾンタ、そして、テストドライバーからサードドライバーに昇格、金曜日の公式練習を走ることとなったライアン・ブリスコが、3台体制でデータ収集とセットアップを開始した。
公式練習1回目は、オリビエ・パニスが1分23秒827の7番手。ライアン・ブリスコが1分24秒108の8番手で続き、リカルド・ゾンタは1分24秒236の13番手であった。その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目では、オリビエ・パニスが1分21秒352で5番手、リカルド・ゾンタが1分22秒808で18番手、ライアン・ブリスコが1分23秒170の21番手で、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨むこととなった。
オリビエ・パニス
「とても良い週末へのスタートとなった。2回の公式練習を何の問題も無く順調にこなすことが出来た。今週から新体制のチームスタッフと共に仕事をすることとなったが、私にとって、すべてのスタッフを知っているということは大きな手助けとなっている。明日も、このペースを維持するために、専念せねばならない」
リカルド・ゾンタ
「とても、やるべきことが多かったものの、充実した1日であった。ニュータイヤを使用した今日最後の周回で、最終コーナーでミスを犯してしまい、ベストラップタイムは、すでに走り込んだタイヤで記録されたものとなってしまった。とはいえ、初めての公式練習で、レースカーをドライブして、手応えは得られた。いつもの金曜日と同じく、3人のドライバーで、ロングランを行い、ミシュランタイヤの比較も行ったが、唯一の違いは、私は、レースドライバーとして、セットアップの改善のために明日の2回の公式練習も継続して行い、予選、決勝へと臨むことだ。明日も全力を尽くす」
ライアン・ブリスコ
「レースチームの一員としての初めての経験を楽しむことが出来た。また、成果も満足の行くものだった。路面のグリップレベルが低い最初のセッションは、とても難しかったが、徐々に自信も得られた。また、2回目のロングランを行っている時に冷却水漏れが発生してしまい公式練習2回目を早く切り上げなくてはならなくなってしまった。結果としてニュータイヤを使用せず、タイムで競合出来なかったことが悔やまれる。今日は、従来型のTF104に改良型の空力パッケージを装着したが、それでも、明らかな改善を実感出来た」