BMWウイリアムズF1は、2005年のマーク・ウエーバー獲得に興味を持っていることを認めた。ファン−パブロ・モントーヤがマクラーレン移籍という電撃発表をして以来、F1パドックに流れていたウワサを肯定する形となった。
モントーヤが2005年からのマクラーレン加入を発表して以来、彼の後釜としてウエーバーの名前が挙がっていたが、ウエーバー本人は来年以降もジャガーとの契約が残っていると、ウワサを暗に否定していた。とはいえ、ジャガーの不調が今後も続くならば、来月のイギリスGP前に、パフォーマンスに関する条項を行使することもでき、その場合はチーム離脱ということもあり得る。
ウイリアムズの新テクニカルディレクター、サム・マイケルは、ロイター通信のインタビューに答えて次のように語った。「ウエーバーはこれまで素晴らしいパフォーマンスを見せてきた。スポーツカー、フォーミュラ・フォード、F1と、どのマシンに乗っても彼はとても速い。さらに、素晴らしいチームプレイヤーでもある。また、チームメイトより、たいていいい成績を挙げている」
ウエーバーは、フラビオ・ブリアトーレがマネージメント権を持っている関係から、来シーズンはルノーに移籍するとも囁かれている。さらに先週は、トヨタもウエーバー獲得に動きだしているとのウワサも流れた。
マイケルはまた、ジャック・ビルヌーブとも話し合いを持ったことを認めた。1997年にビルヌーブをワールドチャンピオンに導いたウイリアムズは、彼との関係を新たに結ぶことを視野において、FW26のテストも将来的に考えているという。
マイケルはいつになく率直に次のように語った。「ジャックがいまどのような状況にあるのかを知るために、また私たちの将来構想に適格かどうか見るために、彼と話し合った。保証はまったくないが、今年中にテストを考えてみることになるかもしれない。もっとも、ドライバー市場にはF1シート獲得を目指している者がたくさんいるので、彼のテストについて、いまここで断言するのはいささか時期尚早である。しかし、話し合ったことは確かだ」