F1世界選手権は今週末のスペインGPで第5戦を迎える。クリスチャン・クリエンにとってここバルセロナは、正式にジャガーのドライバーとなって初めて公の場でF1マシンをドライブしたサーキットだ。
2月の終わりにオーストリア人として14人目のF1ドライバーとなったクリエンは、今シーズン最も年齢の若いドライバーとしてバルセロナで初めて公の場に姿を現した。冬季シーズン中、サーキット・デ・カタルニヤで300周以上のテスト走行を重ね、いまでは同サーキットを熟知しているクリエンは、テスト経験を生かしてジャガーR5に上位の決勝グリッドを与えることができそうだと期待している。
「イモラでは残念な結果に終わっただけに、僕にとってはいいタイミングでスペインGPが訪れることになった。テストセッションの頃からバルセロナのことは知っている。それでも多くの他のドライバーに比べたら、バルセロナでの経験は少ないけれど、サーキットのことをあまり知らないという不利な条件はそれほどないだろう」
バーレーンでのキミ・ライコネンとのバトルで見られたように、コース上で時折激しい気質を見せるクリエンだが、ジャガーのファーストドライバー、マーク・ウエーバーに匹敵するパフォーマンスを見せことはまだない。クリエンは、比較的精通しているバルセロナで、ポテンシャルをフルに示すことができると期待している。
「今週末ミスを犯さなければ、確実にこれまで以上の成績を収めることができる。バルセロナでは、いい成績を残すために、予選でトップ10以内に入るのが目標だ」
好成績を挙げるためには、土曜日のパフォーマンスが鍵を握っているとクリエンは述べる。
「予選は特に重要だ。というのも、バロセロナではオーバーテイクが通常できないからね! マシンとサーキットの相性はいいけれど、バロセロナではすべてのチームがテストを行っているため、タフな戦いになりそうだ」
「もう第5戦だなんて信じられないね。それにしても、ここまで4レース全て完走してきたんだから、R5の信頼性には喜んでいる。いつもセットアップがうまくいっているので、スペインでも一生懸命頑張って、好位置でフィニッシュして、ハードワークに報いたいと思う」