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【F1シンガポールGPの焦点】2位の“苦さ”を味わったルクレール。矛盾の残るビノット代表の説明
2019年9月24日
長いレースが終わり、シンガポールの夜空で花火が弾けた。ゴールの後の祝祭は、苛酷なレースを戦い抜いたドライバーたち全員を讃えるもの──。厳しい条件を生んでいるのは気温以上に熱帯雨林性気候の湿度で、汗が乾きにくい分ドライバーの発汗は妨げられ、体温調節を難しくする。執拗なほどコーナーが続くコースはバンピーで、息をつく暇を与えてくれない。
100%のセーフティカー出動率はミスを許容しない市街地コースに起因するが、疲労による微かな集中力の低下とも無縁ではない。
そんなレースを終えても、シンガポールで5度目の勝利を飾ったセバスチャン・ベッテルに疲れは見られなかった。表情は汗にまみれていても、ドイツ国歌とイタリア国歌が流れる間、彼は姿勢を変えることなく、しっかりと表彰台を踏みしめた。
「安堵を感じるかって? ある意味、イエスだね。でも“これでやっと息がつける”というような気持ちじゃない。うまくいかない時には自分を変えることも必要だけど、最近は“大きく変える必要はない”と感じているんだ。だから、自分を信じて努力を続ければいいのだということを確認できた気持ちだ」
モンツァではもちろん、自分にがっかりした。でも、フェラーリへの期待は上向きだったし、ブレイクスルーが近づいていることも感じていた。それでも、フェラーリが苦手なはずのシンガポールでこれだけのパフォーマンスを発揮できたのはうれしい驚きだった。
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「だから無線で最初に伝えたのも、これは“チームの勝利”だということだった。ハンガリーで完全に打ちのめされた──。トップから1分も引き離されてしまった厳しい現実を考えると、マシンのスペックが似通ってくるこのコースでポールポジションを争い、レースの主導権を奪えたというのは、本当にチームによる勝利だ。もちろん、僕らは自分自身のこと、自分のレースのことを考えて戦う。でも、いかなる個人も、この特別なチームより大きな存在にはなり得ない」
F1が今日よりもドライバーの“個人競技”であった時代から、ドライバーよりも“スクーデリア”が最優先されてきたのがフェラーリだ。どんなに活躍しても、ドライバーの名前よりも“フェラーリ・ドライバーの”という事実が先行する。ティフォシにとって、F1ドライバーとはフェラーリのドライバーか否か、という識別になる。
そんな事実を真摯に受け止めたベッテルの言葉は、完璧に、スクーデリアの立場に立ったものだった。会見で隣に座っていたシャルル・ルクレールは、どんな気持ちでチームメイトのコメントを聞いていただろう──? ポールポジションを獲得したのは自分だ。レースの主導権を握り、チームの作戦を忠実に遂行したのも自分だった。
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※カナダGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 194 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 131 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 81 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 69 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 55 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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※カナダGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 301 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 212 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 124 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 5 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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