ここ数週間、フェリペ・マッサがフェラーリのラインナップから外れるのではないかという憶測を鎮めるために、ジャン・トッドは、マッサとの契約を延長することを発表した。
F1でのシーズン終盤は様々な憶測が飛び交う“馬鹿げたシーズン”である。その中でも驚きのウワサのひとつとして、フェルナンド・アロンソが、フェラーリに移籍してキミ・ライコネンのパートナーとなり、マッサはトヨタに移るというものがあった。
だがフェラーリは、インテルラゴスでのマッサのホームレースが始まる前に、彼は2010年までチームでドライブするということを明らかにし、そのウワサを否定する動きをとった。
「ここ数週間、様々な憶測が飛んでいたが、そういったウワサをそのままにしておくよりも、ドライバーを明らかにする方が良いと判断した。そのため、フェリペとの契約延長を発表したというわけだ」と語るトッド。
マッサは、2007年のタイトル争いに加わっていない唯一の“トップ4”のドライバーであるが、トッドは、その理由としてマッサのスピードが原因というよりもむしろ、マシンの信頼性が原因であると語っている。そのため、マッサは今後、タイトルを獲得できる可能性が十分にあるとトッドは信頼を寄せている。
「彼は素晴らしい仕事をしているし、モチベーションも高い。彼はチームの中で成長しているし、それは誰の目から見ても明らかだ。(マッサがタイトル争いから脱落した原因として)ドライバーよりもチームにより大きな責任があると考えている」
「我々が彼らに勝てる車を与えれば、彼らはレースに勝てるだろうということを我々は十分に承知している。車は十分に能力があるのにドライバーがそれを引き出せていないと考えたことは無い。だから我々としては、彼らに勝てる車、信頼性の高い車を与える必要があるのだ。そうして初めて彼らは、自分たちが勝てる能力があるということを誇示できるのだ」