ルノーのチーム代表、フラビオ・ブリアトーレは、2008年のラインナップはまだ決まっていないと繰り返した。また、同時にフェルナンド・アロンソがチームに復帰を果たすのではないかという憶測も肯定していない。
マクラーレンで3度目のチャンピオン獲得を狙って最終戦ブラジルGPに臨んだアロンソが、来季に向けてルノーへ復帰するという書面にサインをしたというまことしやかなウワサがここ数週間で急激に広まっている。だがブリアトーレは、2008年のドライバーのラインナップについて尋ねられた際に、アロンソに関してはほとんど言及せず、彼はマクラーレンのドライバーであり、マクラーレンの契約下にあると言うに留まった。
「フェルナンドはマクラーレンのドライバーである。ロンが言っている通り彼はマクラーレンの契約下にある。私は以前に彼を私の車に乗せているし、フェルナンドと一緒に4、5年を過ごしている。そしてその後に彼はマクラーレンへの移籍を決意したのだ」と語るブリアトーレ。
またブリアトーレは、2つのシートは、チームの3人、すなわちヘイキ・コバライネン、ジャンカルロ・フィジケラ、そしてテストドライバーのネルソン・ピケJrによって争われることになるだろうと示唆している。
終盤戦に見せた勝負強さから、コバライネンは来季も残留するだろうと見られている一方、フィジケラの将来は至って懐疑的である。また、ブラジルメディアは、2008年のレースシートは若きピケJrが有望と書き立てており、ブリアトーレはラインナップに関するヒントを必死に引き出そうとするメディアからのプレッシャーにさらされている。
それでもなお、ブリアトーレは、詳細に関してはまだ公表するつもりはなく、それが数日後のことになるのか、あるいは数週間後、数カ月後になるのかわからないと頑なに態度を崩さない。
「ネルシーニョは我々のチームの人員であるが、今の時点では2008年のドライバーのラインナップはまだ決まっていない。選択肢としては、フィジコ(フィジケラ)、コバライネン、そしてもちろんネルシーニョも含まれている」
「まだ時間は残されている。今後何が起きるか見守る時間はあるし、そうすぐに決める必要も無い。それが数日なのか、数週間か、あるいは数カ月になるかもしれないが、じっくり決めたいと思っている。いずれにせよ、決定を急ぐ理由は何もないと考えている」