ポール・ストッダートによるF1カーと関連グッズの2度目のオークションは、彼がやむを得ずチームをレッドブルに売却する決断をしたことで、いくぶん感傷的な趣を添えられることになった。
成功を収めた2004年のイベントの続編となるこのオークションは、来る土曜と日曜にミナルディのレドベリーの本拠で開かれる。つまり、ストッダートがこの世界中から愛された偉大なる弱小チームの指揮権を譲り渡すことを決めてから、ちょうど一週間後だ。
モーターレーシングファンとコレクターにとって、このオークションはミナルディのキャップから本物のF1マシンまで、あらゆるものを手に入れられる夢のような機会になるだろう。そうした品を購入することで、彼らはF1の世界で最も人気のあったチームのひとつの特別な思い出の品々を、自らのコレクションに加えることができるのだ。
「今シーズンの終わりをもって、F1の世界からミナルディの名前が消えるかもしれないと聞かされるのは、言うまでもなく悲しいことだ。だが、それによってこのオークションは、世界中のモーターレーシングファンにとって今まで以上に‘絶対見逃せない’ものになった。今回のオークションは、彼らにこの広く愛されたチームの形見の品を手に入れる理想的な機会をもたらすだろう」と、オークショニアであるベーチ・トレハーンのクリス・ホールは言う。
オークションにかけられるのは、さまざまなミナルディのグッズばかりでなく、ティレル、アロウズ、BAR、ベネトンのグッズ類も含まれ、さらにはピットで使用される各種の機材や運搬用品、22台もの現代のF1マシンもある。また、このオークションは競売にかけられた旧アロウズF1チームのアイテムを購入する最後のチャンスにもなる。
ミナルディのF1ドライバー、ロバート・ドーンボスとクリスチャン・アルバースも、ストッダートと共にこのイベントに姿を見せるはずだ。ドーンボスは土曜日に、アルバースは日曜日に、そしてストッダートは両日とも参加する予定。彼らは3人とも現地でサインの求めに応じ、参加者とおしゃべりを交わしながら、オークションの仕事も手伝うという。