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マクラーレン「モントーヤに罪はない」

2005年9月13日

 ベルギーGPでファン−パブロ・モントーヤがリタイアしたことで、マクラーレンはタイトル争いのライバルであるフェルナンド・アロンソとルノーチームに貴重な2ポイントを余計に与える結果となった。しかしマクラーレンは、モントーヤのリタイアについて、彼に非はないという見解を明らかにした。
 モントーヤは残り4周となった時点で、キミ・ライコネンに次ぐ2位を走っていたが、ターン13でピッツォニアに追突されてリタイアに終わった。周回遅れだったピッツォニアはスリックタイヤに交換後、モントーヤをパスして同一周回に戻ろうとするが、モントーヤが道を譲ってくれると思ってオーバーテイクにかかるものの、モントーヤが通常のラインでコーナリングを行ったため、追突してしまった。
 モントーヤはパドックに戻った後、ため息交じりに次のように語った。
「レースをリタイアするのはいつも辛いことだけれど、自分自身やチームに非がない場合は一層耐えがたい。ポールポジションを獲った昨日のプレスカンファレンスで述べたように、僕はチームのためにドライブしていたのだが、チームとして僕たちは素晴らしい結果が残せるはずだっただけに、なおさらがっかりしている」
「ドライタイヤを履いたピッツォニアが僕をパスして周回遅れを取り戻そうとして、僕に接触した。完璧な週末になるはずだっただけに、本当にがっかりしている」


 マクラーレンのボス、ロン・デニスは、ロイター通信に対して次のように述べた。
「ファン−パブロに非はない。他の人間のミスの犠牲になってしまったのだ。ファン−パブロは真のチーム精神でレースを進め、あのときはクルージングしていた。それだけに、非常にフラストレーションのたまる結果となった」
「ピッツォニアは手を振って合図し、慎重に抜きにかかり、順位を上げていた。しかし、次のコーナーでピッツォニアはファン−パブロの後から突っ込んだんだ!」
 ピッツォニアはレース後、今回のアクシデントについてモントーヤに対する謝罪の言葉を口にしている。レーススチュワードはピッツォニアに対して8000ドルの罰金を科したが、ピッツォニアによれば、モントーヤとコミュニケーションがうまくいかなかったことが原因だと言う。
「僕はドライタイヤを履いていたので、彼よりペースが速かった」とピッツォニア。
「モントーヤはかなり遅かった。タイヤの状態がよくなかったか、ゴールまでクルージングするつもりだったのだろう。でも、彼は僕に気づいているんだと思っていた。彼が早めにブレーキを踏んだのは、僕を先に行かせようとしているからだと思った」
「でも、並びかけてみたら、僕のことを全く見ていなかったようで、彼は通常通りのラインでコーナリングしてきた。クラッシュは避けられなかった。誰かのレースを台無しにするために走っているわけではないから、悪いと思っている。でも、僕のレースも台無しになってしまった」




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