8月21日(日)、F1第14戦トルコGPの決勝レースがイスタンブール・パーク・サーキットで行われた。好天に恵まれたイスタンブールは、気温30度、路面温度46度、湿度46%という、予想よりは低温のコンディションで、午後3時に決勝レースが開始された。5番手グリッドからスタートを切ったヤルノ・トゥルーリは、混乱のスタートもかわしポジションをキープ。中盤戦のピット戦略で順位を落としたものの、6位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たした。
一方、9番手グリッドからスタートしたラルフ・シューマッハーは、スタート直後の混乱に巻き込まれ、19位まで大きく後退。果敢に追い上げを図ったが、ポイント圏内までは届かず、12位でフィニッシュした。パナソニック・トヨタ・レーシングは、コンストラクターズ選手権で3ポイントを加え、4位を堅持することとなった。
優勝は、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)であった。
ヤルノ・トゥルーリ
「数ヶ月間に渡り不運が続き、悔しい展開が続いた数レースの後で、再びいつも通りのレース結果を得られたのは良かった。満足の行くスタートを切り、スタートからフィニッシュまで、限界まで攻めた。レース中、混雑に引っかかってしまい、僅かにタイムロスをしたが、それ以外は全てが上手くいった。個人的にはとても力強いレースを披露でき、本来いるべき位置に戻ってこられた事には満足している。予想していた通り、2台のマクラーレンと2台のルノーの後に付くことが出来、またBARも今週末は好調さを見せていただけに、この週末の結果には非常に満足している。勿論、3ポイントを獲得出来たことも嬉しい」
ラルフ・シューマッハー
「最初のコーナーでは混乱を避けようとしたのだが、行き場を無くしてコースオフしてしまい、大きくポジションを落とす最悪のスタートとなってしまった。基本的に、このアクシデントが全てだ。コースへ復帰する際、F.マッサ(ザウバー・ペトロナス)のフロントウィングを踏んでしまったが、幸運にも私の“TF105”は大きなダメージも無く、最後までプッシュし続けた。終盤は、J.ビルヌーブ(ザウバー・ペトロナス)を追い上げたが、抜くまでには至らなかった。全体的に不運な一日だった。レース中のペースは、十分にポイント圏内で戦えるものであっただけに、チームにとっても、残念なレースとなってしまった」