F1トルコGP決勝は現地時間午後3時にスタート。58周のレースはマクラーレンのキミ・ライコネンが優勝した。2位はレース終盤にファン-パブロ・モントーヤのオーバーランにより、逆転に成功したフェルナンド・アロンソ(ルノー)、3位にはモントーヤ(マクラーレン)が入賞した。日本勢はBARホンダのジェンソン・バトンが5位、佐藤琢磨が9位、トヨタはヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハーがそれぞれ6位、12位でゴールした。
よく晴れ渡る青空の下、気温30度、路面温度46度、湿度47%というコンディションでトルコGP決勝のフォーメーションラップがスタートした。予選14番手のタイムを出した佐藤琢磨だったが、予選アタック後のインラップでマーク・ウェーバーのアタックを妨害したとして、予選タイム抹消の処分が下され、これにより佐藤琢磨はミハエル・シューマッハーと並んで最後尾のグリッドからのスタートとなった。また後方グリッドは予選ノータイムやエンジン交換により、最終的なグリッドは、16番ジャック・ビルヌーブ、17番ロバート・ドーンボス、18番はエンジン交換を2回行ったナレイン・カーティケヤン、19番にエンジン交換1回のM.シューマッハー、20番スタートの佐藤琢磨もエンジン交換を行っている。
午後3時(現地時間)からフォーメーションラップを終えレースはスタート。佐藤琢磨はピットで給油を済ませてからレースに挑む1ピット戦略を執った。
レースは各車一斉に1コーナーに飛び込みジャンカルロ・フィジケラがキミ・ライコネンをパスしてトップに浮上した。しかし、その後方では接触事故が生じ、フェリペ・マッサがマシン破損のため緊急ピットイン。マッサはその後ピットで修復して再走を果たしている。オープニングラップを終えてトップ8はキミ・ライコネン、フィジケラ、フェルナンド・アロンソ、ファン-パブロ・モントーヤ、ヤルノ・トゥルーリ、ニック・ハイドフェルド、クリスチャン・クリエン、デイビッド・クルサードという順位で展開された。一時はトップの座をフィジケラに譲ったライコネンであったが12コーナーで再び首位に浮上した。
レース序盤は、その後アロンソがファステストをマークしライコネンとの差を1.4秒に縮めていったが、ライコネンも負けじとファステストをすぐさま更新するといった争いが繰り広げられた。5周目に入って、6番手を走行していたハイドフェルドの右リヤタイアがパンクし急遽ピットイン。すると8周目に今度はウェーバーの右リヤタイアがパンク。そのままのスロー走行を行いながらピットへと向かった。その後ウェーバーは再走を果たすも、14周目にM.シューマッハーと9コーナーで接触。ウェーバーは6周のみの走行でまたしてもピットインする結果に。結局ウェーバーはその後もトラブルに見舞われ走行を断念し、リタイアに終わっている。このあたりから他のマシンもピットインを行いアロンソが13周目、21周目にモントーヤとバトン、22周目にライコネン、24周目にはバリチェロ、1ストップ作戦の佐藤琢磨は29周目にピットインを行っている。