今週末のドイツGPについて、フェルナンド・アロンソは、マクラーレンとは厳しい戦いになるだろうが、ルノーとしては2台揃って表彰台獲得を目指したいと語った。
ホッケンハイムについて、アロンソは次のように語った。
「もちろん、今は以前の姿とは大きく違っているし、超高速サーキットではなくなった。それでも僕らは古いレイアウトの大部分を使用しており、数本の長いストレートが残っているから、今でもかなりのスピードが出るよね。それから、ここは僕らがシーズン中に回っているサーキットの中でもオーバーテイクしやすい方だ。低速コーナーの手前に長いストレートがいくつかあり、バトルが楽しめる。セットアップを見つけ出すのは簡単じゃないよ。高速セクションでのトップスピードと、低速セクションでのグリップにハイダウンフォースのレベル、その辺りの妥協点を見つけ出さなくてはならないからね」
このレースでのアロンソの目標は、ダブル表彰台だという。
「毎戦そうだけど、今回も2台で表彰台に上がるのが目標だ。ただ、実際に走り出し、マシンバランスを見るまでは、ここでの展開を予想しにくいけどね。でも、僕は先の2戦でかなり強かったし、R25がここでも相当な競争力を発揮できると思っているよ。僕らが新しく開発を施した部分がパフォーマンスの向上に一役買うだろうし、ここのサーキット特性は僕らのマシンに合っていると思う」
「一方、マクラーレンはもうひとつの母国グランプリを成功させようと、すごくやる気になっているだろう。僕らも大変な戦いになるのは覚悟している。だけど、僕らは精一杯がんばるだけだ。金曜日のフリー走行がスタートしてレースが終わるまで、安定感を損なわず、できるだけポイントを稼げるようにね」
ジャンカルロ・フィジケラは先週のヘレステストでR25マシンのステアリングを握り、ドイツGPの準備を進めてきた。彼は今、ホッケンハイムでレースがしたくてたまらないようだ。
フィジケラは、ホッケンハイム・サーキットではタイヤが大切だと語る。
「タイヤにすごく厳しいサーキットだよね。低速コーナーを抜けるときにトラクションがめいっぱい必要で、さらに高温とあいまって、タイヤへの負荷がすごく大きい。しかも僕らも古いサーキットよりダウンフォースレベルを上げて走るし、新しいアスファルトはグリップレベルが高いから、いいパフォーマンスをレースに至るまで維持できるよう、正しいタイヤを選ぶことが重要なんだ」
夏の連戦期間も半分を超えたわけだが、フィジケラは今後のチームのパフォーマンスに大きく期待している。
「すごく期待できると思う。僕らはシルバーストンで新しいスペックのエンジンを投入し――これは夏の間も改良を続けるけど――毎戦、マシンに新しい開発を施している。ドイツでも新たなパーツを投入予定だ」
「マクラーレンはシーズン序盤に前進を果たしたが、現在の僕らとの力関係は、すごく拮抗していると思う。彼らの方が速いかもしれない。ほんのわずかだけどね」
「僕らには、毎戦必ず勝利を手に入れるチャンスがある。チームのために多くのポイントを稼ぎ、コンストラクターズ・チャンピオンシップのリードを守ることが、僕の目標になるだろう。もちろん、さらに優勝することもね!僕は、そのチャンスがシーズン終了までに訪れると信じているよ」