ミナルディの現レギュラードライバーであるパトリック・フリーザッハーは、レースに出場し続けるための資金繰りに苦労しているようだ。そのため、代わりにジョーダンのテストドライバー、ロバート・ドーンボスがクリスチャン・アルバースとドイツGPに出走するかもしれないという憶測が飛び交ったのだが、ミナルディはそのウワサを一蹴した。
先週になってフリーザッハーの持参金不足が話題となり、この際、代役候補のひとりとしてオランダ人ドライバー、ドーンボスの名前が挙がった。F3000で活躍していたオーストリア出身のフリーザッハーにとって、ホッケンハイム・サーキットで行われるドイツGPは母国グランプリも同様である。だが、それにもかかわらず、ミナルディ代表のポール・ストッダートは、フリーザッハーがホッケンハイムに出走できれば幸運だろうと述べた。他にシート獲得の候補者としては、ミナルディに所属していた元F1ドライバー、ゾイト・バウムガルトナーや、現テストドライバーのアンソニー・デイビッドソン(BAR)、フランク・モンタニー(ルノー)らの名前が挙がっていた。だが、テストドライバー2名は、現在所属しているチームからのレベルダウンを余儀なくされることから、可能性はかなり低いと見られていた。
ドイツGPの次のイベント、ハンガリーGPの代役には、同国出身のバウムガルトナーが適任であろうが、ドーンボスも金曜日のフリー走行でジョーダン勢にあって印象的な走りを見せており、さまざまなウワサに名前が挙がっている。だがミナルディは、ドライバー変更が行われるかどうか、今のところコメントを出すつもりはないようだ。
ミナルディのスポークスマンは、英クラッシュネットの取材に対し、先週のストッダートのコメントは広く知られていることではあるが、ドライバー交代に関する報道陣向けの声明を準備するように指示されてはいないし、それゆえ、いかなる交代が行われるかは分からないと述べた。しかしながら、そのスポークスマンは、現実的に見て、ミナルディはナンバー21マシンからフリーザッハーを降ろさなくてはならないことを認めている。