数週間前から予想されていたことではあるが、来季フェラーリからエンジン供給を受けるレッドブル・レーシングが18日、フェラーリに続き2008年シーズン末以降のコンコルド協定への関与を継続するため、FIAおよびバーニー・エクレストンとの契約に署名した。
ジャガー・レーシングに代わって2005年シーズンからF1に参戦を始めたレッドブルは、夏前にフェラーリとの関係が明るみに出るとすぐに、マニュファクチャラー側ではなくFIAに同調する可能性があるとみられるようになった。F1を離脱する新シリーズの設立を目指すマニュファクチャラー側には賛同せず、コンコルド協定の延長に署名する可能性は、ジョーダン以外でもっとも高いとウワサされていたのだ。
フェラーリはエクレストンとFIAの契約に最初に署名したチームである。2005年シーズンが開幕した頃の話だが、マニュファクチャラー側を裏切った形になったことで、大いに批判を浴びる結果となった。
今後詳細が明らかにされるだろうが、レッドブルは、メディア向け公式サイトの中でその決定を正式に発表している。
「レッドブル・レーシングは、FOMとの間で、現在のコンコルド協定の2008年から2012年までの延長に関し、合意に達した」これがその全文である。
F1界において現在妥協の動きがあり、これが2008年にF1離脱シリーズがスタートするかもしれないという脅威を弱めているようだ。だがマニュファクチャラー側は、ルールやレギュレーションだけでなく、コマーシャル面をどのように推進するかといった話し合いを進めている。これは、彼らの主な要望のひとつ――F1で得られる収益金のより多い分配を実現するために他ならない。ジョーダンは、トヨタからエンジン供給を受けているにもかかわらず、その立場をまだ明確にはしていない。経済的に不安定なインディペンデントチームであるため、FIAとFOM側に立つ決定を下す可能性もあるだろう。