バーレーンGPはフェラーリが新車を投入し、戦闘力向上を図り、M.シューマッハ選手がルノーのアロンソ選手に迫りましたが、メカニカル・トラブルで残念ながらリタイヤ。故障する直前には、「アロンソ選手より0.5秒は速く走れる!」との無線連絡があっただけに惜しまれます。ルノーに連勝され、ピンチを迎えているのは事実です。この劣勢を跳ね返すべく、ブリヂストンはフェラーリと強力なタグを組んで、テスト・プログラムをこなしています。
ところで、バーレーンでは、気温が40℃を越え、湿度が10パーセントという状況を経験しましたが、皆さん想像がつきますか?深呼吸すると、ヘアー・ドライヤーの空気を吸っているようで、鼻の中だけではなく、肺の中まで乾いてしまいそうでしたよ。現地の方達のお話では、乾燥しているからまだ良いのだそうで、これに湿度が加わったら、みんなバテバテになるそうです。
いよいよヨーロッパ・ラウンドの始まりです。気を付けないといけないのは、次々とレースが進むので、対応を遅滞なく実施していく事です。なんとかここで連敗を阻止し、逆襲を図りたいところです。そのためにも、予選での良い成績、レースでのコンシステンシーが大切です。
アンダーステアーを消す事は、タンブレロや、バリアンテ・アルタ、リバッツァの入り口、最終シケインでの正確な車の動きにとって勿論重要でしょうが、アクアミネラーレやリバッツァの出口でのトラクションがレースでの戦闘力に大きく寄与します。このように、総合的なポテンシャリティーが求められるサーキットといえるでしょう。
フェラーリ:先週のムジェロとフィオラノで開発した、耐久性に重きを置いた新スペックを使用します。
ジョーダン:ここにも新スペックを投入します。
ミナルディ:ここも新スペックで戦闘力向上を図ります。そして新車の投入でポジション・アップを狙います。
ミシュラン勢では、相変わらず、ルノーが好調ですね。前にも述べましたが、タイヤを傷めないため、予選&決勝を通しての戦闘力が非常に高く、ミシュラン勢の中でも突出しています。しかし、前回バーレーンでフェラーリはこれに肉薄したわけですから、期待したいところです。次に注目すべきは、トヨタでしょう。実力が付いてきています。また、チームも先頭集団を走ることがどういう事なのか、判って来ているようです。レッドブル、マクラーレンも、相変わらず要注意ですが、BARも改良が進んでいるとの情報もあります。