ルノーF1監督のフラビオ・ブリアトーレは、現ポイントリーダーであるフェルナンド・アロンソが今季のタイトル争いの目玉になるだろうと認め、これによりチームはアロンソのキープに動き、この2〜3レースのうちに契約延長を発表できればと望んでいるという。
フェラーリもルノー・ドライバーのアロンソについての賞賛を隠さず、世界チャンピオンのミハエル・シューマッハーが引退したときにはその後釜に収まるかと囁かれるが、ブリアトーレは自らの秘蔵っ子であるアロンソをブルー&イエローのマシンに留めたい決意だ。
「フェルナンドを走らせたいと思っているチームはフェラーリだけではない」と、ドイツのモータースポーツ誌Aktuellで語るブリアトーレ。「彼にはなんの弱点も見つけられない」
「ルノーにとってフェルナンドをキープする一番簡単な方法は、最も競争力のあるマシンを用意することだ。契約更新の交渉はすでに始まっており、これがすべて合意され、モナコGPで新たな契約を発表できれば最高だろう」
ブリアトーレは、ルノーがアロンソに成功のための最善策を用意していると言い、特にフェラーリについて、アロンソをシューマッハーの僚友にするという様子がなかったことから、アロンソが、今季低迷するフェラーリに鞍替えするには、シューマッハーの引退を待つしかないのだと話す。
その先のシーズンもルノーはアロンソを手元に置きたいのかという質問にブリアトーレはもちろんだと答え、もしチームがこのまま勝利を重ね、もしや今年のチャンピオンシップを獲るようなことになればなおさらだと語る。
「ルノーをF1にとどめる最も確実な方法は、これからさらにグランプリ優勝を重ねることだ」と、近々ルノーの社長に就任するカルロス・ゴーンがF1撤退を指示する可能性について語るブリアトーレ。「ルノーがF1を去るべき理由など見当たらない」
ブリアトーレ自身の存続はまた別の問題だが、しかし、もしルノーが今年のタイトルを勝ち取れば、彼自身は満足のうちに引退してどこかの無人島ですごすかもしれないという。
「私が興味があるのは世界タイトルを獲ること」と彼。「私は自分のチームが頂点に立つのを見たい。それさえ叶えば大いに満足だ。そのあとのことは分からないが、もしルノーがシリーズ優勝できたら、私は辞めてどこかの島で暮らすよ」