2005年シーズンを最悪の形でスタートすることになってしまったフェラーリ。彼らは起死回生を心に誓い、12日、ルーベンス・バリチェロはフィオラノで、ミハエル・シューマッハーとテストドライバーのルカ・バドエルはムジェロで、それぞれが各サーキットで単独テストを行った。
　バリチェロとシューマッハーは、バーレーンGPでF2004Mよりも速さを発揮したが、信頼性の面で劣るF2005をドライブした。
　フェラーリの所有するフィオラノでは断続的に雨が降り、バリチェロのテストプログラムに影響を及ぼした。バリチェロはウエットコンディションの中でセッティングのファインチューニングを行ったが、周回数はわずか39周にとどまっている。自己ベストは1分01秒580だった。
　ムジェロでは雨は降らなかったものの、スタート時点はウエットコンディションであった。
　シューマッハーはF2005のエアロダイナミクス面とセッティング作業を集中的に行った。一方F2004Mをドライブしたバドエルは、ミシュランと同レベルの戦いを目指すブリヂストンのタイヤ開発に専念した。コース上がドライコンディションになると2人は連続走行を行えるようになり、終日までにシューマッハーは125周を、バドエルは103周を走りきっている。シューマッハーの自己ベストは1分21秒694、バドエルは1分22秒938であった。

• -
  ツイート
• 0
  シェア