現在のコンコルド協定の延長案にいまだ署名していない9つのF1チームは、自らのシリーズの計画作りに集中するために、FIAが予定しているマックス・モズレーを交えての会合には出席しないと発表した。
既にバーニー・エクレストンの将来のビジョンに署名しているフェラーリを除く9チーム、及び5つの自動車メーカーが、2月に発表した“2007年以後のグランプリ・モーターレーシングのための基本理念”をさらに詰めるためにロンドンで会合を行う。
BMWのバルクハルド・ゴッチェルをリーダーとして、自動車メーカー達は現在のコンコルド協定の期限が切れる2008年より自らのシリーズの開催を計画している。また彼らは4月15日にパリで行われるFIAのミーティングをボイコットすることに同意している。その会合は2008年以降のテクニカルレギュレーションを論じるためのフォーラムとしての狙いがあった。
「我々は、やがてはグランプリレースの将来に関して建設的な意見交換に貢献したいと思ってはいる。だがまずは、我々が現在進めているプロセスを完全なものとする必要がある」とゴッチェルは語っている。
最近ロンドンで行われた会合において、その自動車メーカーのグループ(まだ正式名称が定まっていない)は、レース部門、テクニカル部門、法律部門、及び報道部門のそれぞれのワークグループより進捗状況が報告されたと語っている。また同じく2007年以降のグランプリレースに向けての青写真を作っていく日程も明らかにされた。この計画の完成目標は今年の終わりとなっている。
「今日の会合は、我々グループにとって、また一歩前進するものとなった。すべてのメンバーの間の完全なるコンセンサスが得られ、そして2007年以降のグランプリレースの我々のビジョンに向けての定義が統一された」とゴッチェル。「今年2月にクリーブデンで基本理念が確立してからここまで長い道のりを歩んできた。そして今日、多くの詳細な提案が話し合われている。我々はまた、今年の終わりに完全なビジョンを発表するまでの日程もまた設定する事ができた」
一方フェラーリは、FIAの会合に代表を送るものと予想されている。その会合は、イモラで行われるサンマリノGPのちょうど1週間前に開催される。