バーレーンGPをリタイアで終えたミハエル・シューマッハーは、シーズン開幕からの3戦ですでに2勝を挙げているフェルナンド・アロンソに24ポイントもの大差をつけられながら、まだタイトル防衛をあきらめたわけではないと述べた。
オーストラリアとマレーシアの2戦をF2004Mで戦い、いずれも期待外れの結果に終わったことで追い詰められたフェラーリは、予定より2戦早くバーレーンGPで新車F2005を投入した。その“第一印象”は、少なくともシューマッハーにとってはポジティブなもので、予選でフロントロウを獲得した後、レース序盤はアロンソと先頭争いのバトルを展開した。
その後、シューマッハーはほぼ3年ぶりという機械的トラブルによるリタイアを喫したが、それでもなお、彼はこのニューマシンのデビュー戦にはポジティブな面が見られたという。
「もちろんリタイアを余儀なくされたのはとても残念だった。最初は1周目にあちこちにばら撒かれていた小さな部品の破片がトラブルの原因だろうと思っていた。しかし、レース後にチェックしたところ、それがハイドロリック系のトラブルの原因ではなかったことが明らかになった」
「いずれにしても、バーレーンでの週末からは数多くのポジティブな面が引き出せると思う。マレーシアのときと比べればたくさんの領域で改善が実現されたし、実際に競争力もあったからね。僕らはこれからのレースに向けていいポジションにいる。勝利に挑戦する力があることも分かっている。今シーズン中にF2005でいくつものレースに勝てることは間違いないと信じているよ」
「イモラでの次のレースまでの3週間の間、僕たちはこれまでと同様にハードワークを続けなければならない。今回は3週間のブレークがあるから、いつもより余計に仕事ができるし、それは僕らにとってありがたいことだと考えればいいんだ。イモラではすべてがうまくいくと思う」
「序盤の3レースの結果を必要以上に重く受け取るべきではない。まだシーズンの先は長く、16レースも残っているのだから。これからもいろんなことが起こりうる。さっきも言ったように、僕はF2005なら勝てると思っている。まだタイトル防衛はあきらめていないよ!」