エディー・ジョーダンは、ジャガー・レーシングが今季限りでF1から撤退するとの報に接し、ジャガーのスタッフたちに同情の意を表した。
現在ジョーダンにエンジンを供給しているフォード社は、17日(金)、すべてのF1活動を終了し、ジャガー・レーシングとエンジン会社のコスワースを売却すると発表した。この決定は、フォード社内の財政見直しによるもので、ジャガーの市販車部門のリストラ(英国で1000人以上の人員が削減される)と並んで実施されることになった。「このことを聞いた(ジャガーの工場のある)ブラウンズ・レーンや、コスワース、そしてジャガー・レーシングチームに、同情を感じているよ」とジョーダンは、自らのチームの将来も決して明るくはないにもかかわらず、共感を示した。「私たちはこのニュースを悲しく思っている。ジャガー・レーシングとの戦いを楽しんできたし、この2年間は同じエンジンを使う仲間だったのだから」
ジョーダンは過去2シーズンにわたってフォードエンジンの供給を受けてきたが、2005年もチームが存続するためには、別のマニュファクチャラー(トヨタ?)と組むのではないかとウワサされている。フォード撤退の発表によって、パートナーを変更するしかなさそうだと判明したが、ジョーダンはその憶測については語ろうとしなかった。「私たちは現在、エンジンに関して、自分たちの立場を分析しているところだ。しかし、もう少し明るい面を言えば、ジョーダンが、フォードの今回のF1参戦で最後に優勝したチームとして歴史に名を残すことになるだろうことを、誇りに思っているよ。ジャンカルロ・フィジケラが、2003年のブラジルGPで優勝したことでね」
ジャガー・レーシングは、今季いっぱい活動を続け、チームの買い手を探すことになる。飲料ブランドのレッドブルと、F3000のチャンピオンチームであるアーデンが、最近、その候補として挙げられている。