全長5.793kmのモンツァ・サーキットで行われた予選で、ブリヂストンを装着するルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)が見事な走りで今季2度目のポールポジションを獲得した。2番手のタイムを記録したファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズ)にコンマ5秒近い差をつけたバリチェロは、歓喜に沸くイタリアのティフォシたちの前で素晴らしいラップを刻んだ。チームメイトのワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)は最終コーナーでタイムロスを喫してバリチェロからコンマ548秒遅れとなったが、それでも3番手に付けた。ジャンカルロ・フィジケラとフェリッペ・マッサ(いずれもザウバー)は決勝で8列目のグリッドからスタートするものの、今週末前半は有望な走りを見せていたので、決勝で十分強さを発揮すると思われる。
菅沼寿夫 ブリヂストン・モータスポーツ テクニカル・マネージャー
「ルーベンスのポール獲得は素晴らしいことだ。彼の素晴らしいパフォーマンスにはとても感動した。ミハエルはルーベンスのタイムに近づこうと出走したが、残念ながら最終セクターでややタイムをロスしてしまった。しかし全般的に今日のタイヤパフォーマンスには満足しており、明日のレースに向けて勇気づけられる。きっと面白いレースになるだろう。他のブリヂストン装着マシンはグリッド後方に付けたが、フリー走行の結果から判断して、良い走りを見せてくれると期待している。」
ロス・ブラウン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ テクニカル・ディレクター
「週末全般を通じて自分たちの位置が明確ではなく、明日に向けたレース戦略を考慮すると、今日の午後のパフォーマンスをうれしく思う。これがライバルたちに対して自分たちを推し量る最初の基準となる。ルーベンスは素晴らしい走行を見せた。信じられないほどのラップでミハエルにプレッシャーをかけ、ミハエルの走行をやや難しくした。しかし1位と3位は素晴らしい結果であり、ブリヂストンのレースタイヤも高い安定性を発揮している。」