ファン−パブロ・モントーヤは、現在論議が進んでいるＦ１のルールについて、安全面では現在の水準に満足しているものの、ライバル達と争う機会については満足していないと意見を述べた。
　現在はミハエル・シューマッハーが圧倒的な強さを発揮している状況だが、モントーヤは、たとえ安全面よりオーバーテイクの機会を優先させるようなルールになったとしてもＦ１にはスパイスを加えてレースを面白くすることが必要だと主張している。
「現在、オーバーテイクをすることは難しい」モントーヤはウィリアムズのオフィシャルサイトでそう語っている。「ライバルの後ろでダウンフォースとグリップを失えば、追いつくことはまったくできない状況だ。だが、ルール変更に関しては、すべてのドライバーがそれぞれの意見をもっているので難しいだろう」
　Ｆ１に参戦する各チームのテクニカルチーフたちは、現在２００５年の新しいレギュレーション作りの作業に追われており、ＦＩＡからは９月６日の締め切りを言い渡されている。もし彼らの共通ルールへの同意が得られなければ、ＦＩＡは安全面をベースにしたレギュレーションを強要することになる。先週末のハンガリーＧＰでこの件に関する同意がなされるものと思われていたが、チーム代表の間で賛同は得られず、未だ決着を見ていない。
　スピードの上昇、及び一連のアクシデントがＦＩＡが安全面を表に出す根拠だ。しかしモントーヤは、チームメイトのラルフ・シューマッハーがインディアナポリスでの事故でいまだレース復帰を果たしていないにもかかわらず、安全面で大きな問題はないと考えている。
「現時点での車については満足している」とモントーヤ。「インディアナポリスでのラルフの事故、そしてシルバーストンでのトゥルーリの事故。彼らは恐怖を感じただろうが、僕はそれでも大きな問題が起こっているとは思わない。僕らは現在の安全水準に満足すべきだ」

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