イギリスGP予選で昨年度イギリスGP覇者のルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)が見事なパフォーマンスを見せ、決勝ではキミ・ライコネン(マクラーレン)と共にフロントローからスタートすることになった。ブリヂストンを装着するバリチェロはイギリスGP連覇を目指してレースに挑むことになる。チームメイト、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)はバリチェロのすぐ後ろのグリッド4番手に付けた。この日の予選は、通常とは異なり、予備予選でトップ集団の多くのドライバーがイギリスの天候を先読みして、遅いタイムを記録した。一方、フェリッペ・マッサ(ザウバー)は11番手グリッドにつけ、決勝では力強さを発揮すると期待される。グリッド後方からスタートするチームメイトのジャンカルロ・フィジケラ(ザウバー)も同様である。フィジケラは既にエンジン交換による予選順位10位降格のペナルティを受けることになっていたが、結局最終予選ではタイムを記録することなく終わった。
菅沼寿夫 ブリヂストン・モータスポーツ テクニカル・マネージャー
「ルーベンスのフロントロー獲得は素晴らしい業績だ。彼はこのコースでとても力強く、決勝での勝機も十分期待できる。もちろんポールを逃したことは残念だが、私は、我々のチームがこれまでと同じように、タイヤがもつレース中の高い安定性を十分に生かせると確信している。予想よりもやや温度が低いが、今日特にこれが問題になることはなかった。ブリヂストン装着チームは、ドライ、ウェットいずれを使っても高い競争力を発揮するだろう。」
ロス・ブラウン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ テクニカル・ディレクター
「予選中に雨が降ると予測したが、結局降らなかった。予選の出走順位を最後にしたくなかったので、予備予選では1周で行われる予選に向けて戦略的に最善の位置を見つけようとした。予選でマシンにはまったく問題がなかったのでうれしく思う。ブリヂストンタイヤがあれば、2番手と4番手は十分好位置だ。我々のタイヤはとても安定しているので、決勝で上位を維持できれば何とかなると思う。」