スペインGPで今季初ポイントを獲得したザウバーのジャンカルロ・フィジケラは、これを弾みにさらなる好成績につなげていきたいと考えている。
フィジケラはスペインGPで7位に入り、ザウバーに移籍後初入賞を果たした。「よかったよ。でも、今季序盤は不振に苦しんだ、というのは当たっていない」とフィジケラ。「開幕戦以降、どんどん改善されているんだ。イモラでは18番グリッドからのスタートだったのに、もう一歩で入賞というところまでいった。バルセロナでは、予選もレースもうまくいって、2ポイント取ることができた」
「チームは競争力のあるマシンを用意するために頑張ってくれていて、僕らはどんどん速くなっているけれど、まだちょっと問題が残っている。シーズン序盤は遠方でのレースが続いて、ワークスチームほどテストをすることができなかった。でも、ヨーロッパラウンドがスタートし、各レース後にテストを行うという通常のペースに戻れたよ」
「我々はマシンへの理解力を深めてきており、C23のポテンシャルをさらに引き出せるようになってきた。ブリヂストンは順調に進歩を遂げているし、イモラ以降、新しい風洞の恩恵も受けている」
フィジケラは、今季型マシンの信頼性には満足しているようだ。
「C23の信頼性は素晴らしいよ。バランスもよく、ブリヂストンタイヤはロングランでも安定している。今しなきゃならないのは、予選に集中することだ。バルセロナではマクラーレン・メルセデスの前でフィニッシュし、ウイリアムズに迫ることができて、すごく気分がよかったよ」
しかしフィジケラは、常にグリッド上位に入れるわけではないのは、タイヤが原因だと考えている。
「1周での速さではミシュランに分がある。でも、ブリヂストンだって手をこまねいているわけではない。さらに上位のグリッドを取ってみんなを驚かせることができるかもしれないよ」
フィジケラは、スペインで好成績が挙げられたのは、最高のタイミングだったと考えている。次戦のモナコは、彼が愛し、そして得意としているコースだからだ。
「モナコは本当にチャレンジングだ。スピードも正確さも要求されるからね。でもこの2点において僕は優れていると思う。このコースは大好きだよ。バルセロナでのパフォーマンスからして、通常のレース運びなら、またポイントが取れると確信している。そして、予想外のことが起こった場合の心積もりもしっかりできているよ」