トヨタチームは、南フランスにあるポール・リカールでの4日間に渡るタイヤテストを終了した。ただ天候には恵まれず、プログラムは必ずしも計画通りとはいかなかったようだ。
トヨタチームは、ヨーロッパにおけるホームともいえるこのトラックで、オリビエ・パニス、クリスチアーノ・ダ・マッタ、そしてリカルド・ゾンタのそれぞれに最新のミシュランタイヤを評価する機会を与えた他、次の3〜4戦に向けての準備も行った。
パニスは週の初めに走ったが、モナコGP後の2つのレースを念頭におき長いコースを選択、その後モナコGPのトリッキーなコースに合わせて微調整を行うため短いレイアウトのコースを走った。
「僕らはこの後の3つのレースに向けてミシュランのタイヤテストを行った。僕はフルに4日間働いたよ」とパニス。「今週の初めにはカナダとニュルブルクリンクを想定して長いコースを走ったんだ。でも日曜日と木曜日は天気に恵まれず、思い通りに進める事はできなかったな。金曜日には、モナコを考えてショートコースを走ったんだけど、うまくいったよ。とはいえ現実的に考えれば、モナコが僕らのシーズンベストのレースになるとは思っていないんだ」
ダ・マッタはセッションの週半ばに合流、ショートコースで177周を走った。
「僕は、来週のモナコGPの準備として2日間のテストをしたんだ」とダ・マッタ。「木曜日はサスペンションとタイヤコンパウンドのチョイスに関するテストをしたんだけど、午前中は少し問題があった。最終的にはいい結果を得ることができたけどね。そのときには天気が悪くなっちゃってその日中はずっとそんな感じだったよ。金曜日には天気はよくなって順調にいった日だった。予想してたより少し早くプログラムを終わらせることができたんだ」
ゾンタのプログラムは水曜日に終了し、ダ・マッタと交替したが、ニュルブルクリンクとカナダの準備としてかなりの作業量をこなしていた。
「初日のテストはうまくいった。タイヤ、ソフトウェア、その他の細かいパーツのためのテストをしたんだ」とゾンタ。「長いコースで100周くらい、トータルで600km近く走ったよ、雨が降ってその日は早めに終わったんだけどね。水曜日は、時々降る雨のおかげでコースコンディションが変わりやすくなっていたからプログラムを完璧に終わらせることは無理だったね。でもウェットタイヤの距離を稼げたし、シャシーの細かいところのテストは終わらせられたよ」