エリザベス女王が、エジンバラ公フィリップ殿下と共に、マクラーレングループの新本部マクラーレン・テクノロジーセンターの開館式に参列し、開館を正式に宣言した。
マクラーレングループは高度な技術を持った分野別の会社から成る企業集団。どの会社も最先端のテクノロジーを駆使するF1で築き上げた世界的名声を存分に活かし、活躍している。イギリスの自動車産業で、マクラーレングループはパイオニア的存在だ。今回の新本部の開館と共に、マクラーレン・オートモーティブは、同社の誇るスーパースポーツカー、メルセデスベンツSLRマクラーレンの初出荷も行った。
マクラーレンのロン・デニスは次のように語った。「エリザベス女王から私たちの新しい本部の開館を正式に宣言していただいた。新本部は、マクラーレンブランドを強化・発展させつつ、イギリスにおけるエンジニアリングとテクノロジーの最先端を走り続けていくのにふさわしい設備となっている。世界的に優秀なエンジニアたちを魅了し、将来のデザイナーたちに刺激を与え続けていくはずだ。マクラーレン・テクノロジーセンターの完成は、マクラーレンの車史の中で画期的な出来事となるだろう。マクラーレンの車がこれまで世に認められてきたことを誇りに思っている」
エリザベス女王一行は、マクラーレンの主要株主であるロン・デニス、ダイムラークライスラーAGの会長兼CEO、ユルゲン・シュレンプ、TAGマクラーレン・ホールディングズSA社長、マンスール・オジェらからマクラーレン・テクノロジーセンターに招待された。
女王はマクラーレングループの従業員やゲストたちと共に昼食をとった後、グループ全体で900人に及ぶ従業員のほとんどが働く世界屈指の設備を誇る館内をロン・デニスの案内で見学した。女王はマクラーレン・メルセデスF1チームの作業場も見学し、ドライバーのデイビッド・クルサードとキミ・ライコネンに会うと、その後、マクラーレン・オートモーティブを訪れ、メルセデスベンツSLRマクラーレンの生産現場を見学した。
マクラーレン・テクノロジーセンターは、イギリスの著名建築家集団フォスター&パートナーズがデザインした。建設工事はサリー州ウォーキング郊外にある50ヘクタールの敷地で1998年から始められた。マクラーレン・テクノロジーセンターには、デザインスタジオ、実験室、リサーチ&テスト開発室、エレクトロニクス開発室、自動車生産工場、販売スペースなどがある。また、今後研修センター館も設立される予定だ。