F1バーレーンGPは金曜午後のフリー走行2回目が行われ、フェラーリのルーベンス・バリチェロがトップタイムをマークした。2番手は0.001秒差でウイリアムズのファン−パブロ・モントーヤ。
午後2時からのコンディションは快晴、気温31度・路面温度52度・湿度25%。セッション開始後すぐに午前中トップのミハエル・シューマッハーが1分33秒337のトップタイムを記録する。
開始7分後、2周目のラップに入ったマクラーレンのキミ・ライコネンがスローダウン。エンジンの左バンクから白煙と黒煙を吐いてストップ。左排気管から炎が上がり、マーシャルが消化剤をかける。エンジン交換は確実となりそうだ。
セッション開始11分、フェラーリのもう一台、バリチェロが1分33秒148でトップに立つ。フェラーリ・エンジンは1万8500回転を記録している。その後、バリチェロはさらに1分32秒437までタイムを伸ばす。
午前中のセッションで10位だった佐藤琢磨は開始20分でバリチェロの0.4秒遅れの2位にジャンプする。その1分後、ミハエル・シューマッハーがターン11でスピン! 再走するが、午前のようにはいかなさそうだ。
まずバリチェロのタイムを破ったのは、ルノーのフェルナンド・アロンソ。1分32秒272を記録。ルノー・エンジンは1万8445回転を記録した。さらにウイリアムズのラルフ・シューマッハーが1分32秒106でトップに浮上。0.102秒後れで2位にジェンソン・バトンが浮上してくる。
スピンから復帰したミハエル・シューマッハーは、開始34分で1分31秒732でトップに浮上! この日初の1分31秒台に入れてきた。
その直後、コースオフしたアロンソの空力パーツがコース上に落ち、それを琢磨が踏みつけてしまう。両者ピットインするが、アロンソの右後輪からトレッド部分だけがそっくり抜け転がってしまう。琢磨はかなり長めのピットイン。
ルノー勢は今回トラブルが多く、その後ヤルノ・トゥルーリのエンジンから白煙と火が出てコース脇にストップ。トゥルーリはマシンを降りてしまう。
開始44分、バリチェロが1分31秒450でトップを奪還する。しかしその直後には
モントーヤが、バリチェロの1000分の1秒差(!)で2位に入ってくる。
ライコネンがトラブルに見舞われたマクラーレン勢は、終了6分前にもう一台のデイビッド・クルサードの左後輪ホイールからタイヤが抜けかかりスピン! コース脇にストップしてしまう。
そのまま順位の変動がないかと思われた残り3分、ルーキーであるジャガーのクリスチャン・クリエンが4番手にジャンプ! その後ミハエル・シューマッハーがクリエンのタイムを上回るが、堂々の5番手でセッションを終えた。
15時、チェッカー。ミハエル・シューマッハーは、全セクター毎ではトップタイムを記録しながらも、トータルタイムではバリチェロに0.282秒遅れの4位となった。佐藤琢磨は初日を12番手で終えている。終了時の気温は31度、路面温度50度、湿度25%。