F1バーレーンGPが開幕し、初日午前のフリー走行1回目では開幕2連勝中のミハエル・シューマッハーがトップタイムをマーク。2位にルーベンス・バリチェロがつけ、フェラーリが1位、2位を独占した。
初開催となるバーレーンGPのフリー走行1回目は、午前11時に気温31度・路面温度48度、湿度30%のコンディションでスタート。
各車続々コースインするも、1周回りきらずにピットイン。初めてワンラップしたのはトヨタのサードドライバー、リカルド・ゾンタで、1分37秒274。ちなみに、ルノーの事前の概算では1分36秒500というラップタイムだが、これはあまりに低すぎよう。
BARホンダのアンソニー・デイビッドソンがまずは周回を重ね、セッション開始16分後に1分36秒018をマークする。デイビッドソンのホンダエンジンは1万8024回転を記録。同じころ、ルノーのヤルノ・トゥルーリがコクピットを降りてエンジン部のチェックを行っている。
ウイリアムズとの契約問題が騒がれているラルフ・シューマッハーは、序盤に右コーナーのターン11でスピン! なんとか再走を果たしている。
タイムが一気に縮まってきたのは、セッション開始25分。ファン−パブロ・モントーヤが1分34秒889をマーク。このころの湿度は24%だ。しかしその直後モントーヤは7周目のヘアピン(ターン8)進入でフルカウンター! コースオフしてしまう。モントーヤはコースに復帰するが、開始46分にもコースアウトし、スローダウンしながらピットに入る場面も。
開幕2連勝中のミハエル・シューマッハーは、開始34分で初めてフル・ワンラップした。しかしそのラップでいきなり全区間タイムを更新。モントーヤのタイムを1.224秒短縮する1分33秒440を記録してみせた。直後にデイビッドソンがシューマッハーに0.6秒遅れの2番手に詰め寄るが、M.シューマッハーはすぐさま1分33秒070までタイムを縮める。
フェラーリのチームメイトのバリチェロは、M.シューマッハーのタイムを6周目で0.027秒更新、トップに浮上。1、2区間タイムが最速だ。
トヨタ勢は今回も多難な週末の始まりとなってしまった。開始47分にはクリスチアーノ・ダ・マッタがヘアピン(ターン8)でスピン! さらに開始53分にはオリビエ・パニスがスピンを喫している。両者ともコースに復帰しているが、タイムはダ・マッタ20位、パニス19位と低調だ。
そのままバリチェロトップのままセッション終了かと思われたが、終了1分前にM.シューマッハーが1分32秒158でバリチェロを0.495秒上回ってトップに浮上。3位デイビッドソンとの差は0.800秒、4位モントーヤとは0。869秒差。5位バトンとは1.740秒差もの差が開いている。
そして12時、チェッカー! 路面温度51度、気温31度、湿度24%。区間タイム・トップはセクター1、2がバリチェロ、セクター3がM.シューマッハーとなり、フェラーリ勢が先制したセッションだった。佐藤琢磨は2.452秒後れの10位につけている。