水曜日、F1サーカスがバーレーン・インターナショナル・サーキットに到着した。マイルドセブン・ルノーF1チームのドライバーたちは、レース前に新コースを徒歩で1周するチャンスを得た。
テストドライバーのフランク・モンタニーも、そのグループのひとりであり、後からその施設の印象を語った。
「僕らは昨日このサーキットに着いたんだけど、すべてがとても印象的だ!」と、モンタニーは興奮して語る。「コース自体に関しては、僕らは徒歩で1周したから、コースについていくらか感じがつかめている。だけど、サーキットの周囲では、たくさんの作業がまだ進められているところだし、路面はかなり集中的に清掃が行われている。だから、それが済んで、最初のマシンがピットを離れるときにどんなふうになっているかは、本当にはよく分からない」
この新設のサーキットの性質については、モンタニーは、今週末どうなりそうか、すでにはっきりと予想している。
「最も目につくのは、高速コーナーがないということだ。一番速いのは9コーナーと12コーナーだが、たぶん4速だろう」と、モンタニーは説明する。「しかし、だからといって、チャレンジが少なくなるわけじゃない。全開で行けるコーナーは楽しいが、その方が少し簡単かもしれない。ここでは、ハード・ブレーキングがたくさんあって、そこでかなりタイムをロスすることが考えられる。そのうえ、コーナーの多くが、ドライバーにとってかなり繊細な技術を要するものになりそうだ。7コーナーには大きなバンクがついているし、9コーナーは、10コーナーに向けて曲がりながらブレーキングして1速にシフトダウンするので、マシンのバランスを取るのが難しそうだ」
このサーキットでの、もうひとつのチャレンジは、コースを覚えることだろう。そして、砂漠の中というロケーションが、物事をさらに複雑にするかもしれない。
モンタニーはこう続ける。「視覚的な変化がとても少ないんだ。実のところ、ちょっとル・カステレを思い出すよ。ランオフエリアがとても広くて、白線を別にすれば、サーキットとそれ以外を区別するものがあまりないんだ! 勾配もあまり変わらないから、ドライバーみんなが最初の10周を走る間に、誰が困難をものともせず一番速く走れるか、見ものだろうね」
もちろん、タイヤメーカー同士の戦いは、これまでと同様に熾烈なものとなりそうだ。路面を見た後で、モンタニーは、タイヤメーカーたちが予測を立てられるだろうと考えている。「外見上は、ポール・リカールにとてもよく似ている。とてもスムーズで、かなりグリップがよく、あまりザラザラしていない。ここでは各チームとも、よりソフトなタイヤを使えるかもしれないが、それはもちろんコンディション次第だ。砂はコースの縁近くまで迫っているし、突風が吹いたらどうなるか、まだわからないからね」
最後に、誰もが特に望んでいるのは、いいレースが行われることだろう。この望みはかないそうだろうか? 「そう思うよ」と、モンタニー。「4つもオーバーテイクのチャンスがあるかもしれない。3本の長いストレートの終わりと、11コーナーの飛び込みだ。今はまだ予測を立てるつもりはないけれど、接近したエキサイティングなバトルが見られると思うよ!」