今週末のバーレーンGPでの最大の心配事は砂。それが開幕から2連勝中のフェラーリのミハエル・シューマッハーの意見だ。
週末のレースについてのインタビューの中で、さらにミハエルは彼らにとって気温の高さも問題になるかもしれないと付け加えた。過去を振り返ると、気温の高いレースではミシュラン勢が有利になることが多かったからだ。
「バーレーンでは暑いレースになることは確実だ。マレーシアGPでは空が曇っていたことを忘れてはいけない。もし日が照っていたら、僕らは一段と厳しい戦いを強いられただろう。だけど、バーレーンでの最大の心配事は砂だね。これについては誰もが心配しているし、砂の量によってはエンジンの性能も制約を受けることになる」
「それでも自信はあるよ。セパンでは6ポイントか8ポイントを持ち帰れればいいと思っていたんだ。かなり厳しいレースになると思っていたけど、結果的には勝てて本当によかった」
未知の新しいサーキットで走ることについて、彼はどのように考えているのだろう? 「知らないコースを走るのはいつでもエキサイティングだ。よく知っているコースを走るのと比べて、特別に難しいわけではないけどね。最近では、コンピュータシミュレーションが必要なセットアップについておおよその方向性を与えてくれるから、ずいぶん楽になっている」
「忘れてはならないのは、その時の気温、天候、路面の状況に応じて、走るたびにセットアップを変えているということだ。実際、ものすごくたくさんのファクターを考えに入れなければならないし、その点では、新しい未知のサーキットは多少難しい部分がある。きっとものすごくエキサイティングな週末になるだろう」
「(バーレーンという国全体について)とても好奇心をそそられるよ。僕は未知の国を訪ねて未知の文化に触れるのが大好きだ。そのすべてを理解できるわけではないにしてもね。いずれにせよ、旅はいつでも魂を豊かにしてくれるものなんだ」
僚友のルーベンス・バリチェロも、バーレーンでの初レースを楽しみにしている。「僕は初めてのコースを走るとき、昔ながらのアプローチをとる。コースを実際に歩いてみるか、自転車で回ってみるんだ。2周くらい歩くか走るか自転車で走るかすると、コースへの理解が深まってくる。マシンに乗るときには、エンジニアたちがコースシミュレーションを済ませておいてくれて、各コーナーで何速を使うかといったことが分かっているんだ。そして実際にマシンで走って、コースを学んでいくというわけだ。でも正直言って、F1マシンを限界まで攻めることに慣れていると、新しいコースに慣れることはそれほどたいしたことじゃない」
「F2004は序盤2戦で高い競争力を発揮した。ここでも同じようにコンペティティブなはずだよ」