グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)は、オーストラリアGPでF1ファンを対象にした新しい企画を行うと発表した。6人の幸運なファンは、決勝日にF1パドックを訪ねるガイド付きツアーに招待され、お金では買えない体験をすることになるのだ。
このツアーで、6人のラッキーなファンは、数名のF1ドライバーと一緒に写真を撮るチャンスを与えられる。そのドライバーには、4人のGPDAのディレクターも含まれる。すなわち、6度のワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハー、地元のヒーローのマーク・ウエーバー、マクラーレンのデイビッド・クルサード、ルノーのヤルノ・トゥルーリの4人だ。
「GPDAの2004年の目標のひとつは、ファンとドライバーの間の交流を深めることだ」と、ウエーバーは語る。「メルボルンで行われる企画は、僕らがファンにいくらか恩返しをするための手だてなんだ。ファンの人たちが支持してくれるといいな」
この企画にエントリーするには、ウエーバーのヘルメットの形の小さなピンバッジを購入する必要がある。その売上金は、ガンの子どもたちを支援する団体で、オーストラリアGPの公式チャリティに指定されている、ブレインウェイブ・オーストラリアに寄付されることになる。このピンバッジは、アルバートパークのサーキット周辺の様々な場所で販売されるほか、メルボルン中心部のフェデレーション・スクエアでも販売される。
ウエーバーのヘルメットのピンバッジを購入した者は全員、この企画にエントリーする資格を与えられる。ウイナーは、レース前の土曜の晩に抽選で選ばれる。 オーストラリア・グランプリ・コーポレーションのロン・ウォーカー会長は、GPDAの素晴らしいイニシアチブに賛辞を贈っている。
「ドライバーたちが、このスポーツのファンに一生の思い出をつくるチャンスを提供しようとしていることに賞賛を贈りたい。また、私たちはフォスターズ・オーストラリア・グランプリのオーガナイザーとして、メルボルンが、F1を最も熱心なサポーターたちのものとする新時代への足掛かりになるということで、非常に興奮している。ほかにも、この方面では、エキサイティングな展開が近い将来見られるそうなので、嬉しく思っている」
GPDAは今季、似たような企画をほかのいくつかのレースでも開催する計画だ。