エディー・ジョーダンがマレーシアの産業界からの支援を勝ち取るために動いた。今年、英国F3選手権に参戦するマレーシア人ドライバー、ファイルズ・ファウジーをサポートすると発表したのだ。
クアラルンプール出身、21歳のファウジーは今年がF3での2年目。2003年はチームSYRとプロマテクメで修行を積み、今季はトップレベルのムニュ・モータースポーツから参戦する。彼は1990年にカートでレースを始め、アジアカートプリ選手権を何度も制した後、2001年には英国に拠点を移して、英国フォーミュラ・ルノー・シリーズで戦った。
「ファイルズのレーシングキャリアを応援したい。彼は成功を約束された若手ドライバーだからだ」とジョーダン。「彼は母国マレーシアでのカートで何年か活躍した後、英国に来てF3を戦った。これは大きな飛躍だ。私は彼の活躍を心から願っているし、きっといつかはジョーダンチームに彼を招き入れる日が来ると信じている」
ジョーダンの“支援表明”は、ファウジーのF1テストのチャンスにつながる可能性があり、キャリアを後押しする大きな力にもなり得るものだ。
「ジョーダン・グランプリと共に仕事ができるかもしれないという希望は、僕にとってとてもエキサイティングなことだ。彼らの支援は僕により大きな自信とモチベーションを与えてくれる。とにかく今年の英国F3選手権で最善を尽くそうという気持ちになるよ」
今後、彼がドライバーとして順調に成長すれば、2002年にミナルディでF1に出場したアレックス・ユーン以来、マレーシア人としては2人目のグランプリドライバーが誕生するかもしれない。
「F1にドライバーを送り込めればマレーシアにとってはいいことだし、マレーシア人ドライバーと関係を持つのは、ジョーダンにとってもいいことだろう」とファウジー。「僕とチームの関係がこれから発展していくのを楽しみにしている」