トヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタ、リカルド・ゾンタ、ライアン・ブリスコーが、バレンシアで3日間に渡るテストを終えた。
最終日は大雨に見舞われ、思ったように周回数が増やせなかったものの、トヨタの3人は3日間で約1400kmにも及ぶ350周以上のラップを重ねた。
初日に1分10秒520のベストタイムをマークしたダ・マッタは次のようにコメントした。「僕にとっては悲喜こもごものセッションだった。セットアップワークや耐久性のチェック、タイヤテストなど、広範囲に渡る技術面のテストを行ったが、僕がドライブした2日間でマシンの様々な個所に小さな問題が色々と起こった」
「TF104の耐久性はこれまでパーフェクトだった。しかし、今回色々な問題が発覚し、ちょっとフラストレーションが溜まった。オーストラリアに渡る前、イモラで最後のテストを行うが、開幕戦の準備に全力を傾けていく」
一方、ゾンタは3日間続けてテストに参加し、チームにとってのベストタイムとなる1分10秒110をマークした。
「2日間は素晴らしく生産的だった。様々な面で向上することができた」とゾンタ。「僕は、たくさんのラップを走り込んで1日中忙しくしているのが好きなんだ。色々なコントロールシステムを試した結果、電子制御システムがかなり向上した」
「メルボルンに向け、素晴らしいタイヤテストができた。最終日はTF104に乗り換えたんだけれど、あんなにウエットなトラックでは、あまり得るものはなかった。その点で、先週ポール・リカールで新車のテストができたのはよかった」
ブリスコーは最終日1日だけテストに参加し、大雨に祟られてわずか5ラップしか周回できず、フラストレーションが溜まった様子だった。
「今朝、TF103に乗り、トラックコンディションを見ながら、タイヤテストとセットアップワークを少し行うことにしたのだが、トラックがびしょ濡れで、まともに走れたのはわずか2ラップしかなかった。結局天気は回復しなかった。来週の木曜日、イモラでテストがあるが、そのときは天候に恵まれることを祈っている」