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ルノーでF1レギュラー復帰のオコン、2020年マシンに驚き「全レコードタイムが塗り替えられるかも」

2020年2月20日

 2020年のF1にルノーから参戦するエステバン・オコンは、2月19日にスペイン・バルセロナで開幕した第1回プレシーズンテスト初日で新車『R.S.20』を初走行させた。初日総合タイムは1分18秒004で8番手だったが、オコンはマシンの高いグリップレベルに驚いたとコメントし、昨年型マシンよりも速さがあると確信しているようだ。


 オコンは2019年シーズンでメルセデスF1のリザーブ兼テストドライバーを担当。2020年はルノーF1と契約を結び、2018年以来のF1レギュラー復帰を果たした。


 2019年末にはアブダビで行われたテストに参加し、ルノーのF1マシンをドライブしているオコンは、バルセロナで行われた2020年プレシーズンテストでレギュラーシートに本格復帰。この日はチームメイトのダニエル・リカルドより多い62周を走り込んだ。


 F1では2021年から大幅な車両レギュレーション変更が予定されているため、2019年から2020年にかけては大きなレギュレーション変更はなかった。それでもオコンは、新型F1マシンのパフォーマンス向上を感じ取ったという。


「最速ラップタイムを見れば、すでに昨年のテスト初日最速タイムよりも速いことがわかるはずだ」とオコン。


「マシンは年を追うごとに進化している。比較するのは難しいけれど、今日僕が感じたグリップレベルは以前に感じたことのないものだった」


「コースコンディションの影響かはわからないけれど、僕は月曜日のフィルミングデーにも走行している(から違いがわかる)。とにかく、2020年型F1マシンは印象的なんだ」


「いくつかのコーナーでは、これまでにないほどのスピードを出すことができたから気分もよかった。それに走れば走るほど速くなる。だから今年はすべてのサーキットでラップレコードが塗り替えられるんじゃないかと思っているよ」


 オコンが所属するルノーF1は参戦全チームのなかで唯一正式な新型マシンの発表を行っていない。テスト前にフランス・パリで行ったチーム体制発表会ではマシンの一部画像をちら見せし、今回のテストにはブラックの“特別カラー”をまとったマシンを持ち込んでいる。


 チームは開幕戦にはフルカラーを施したマシンを持ち込むとしており、車両開発の遅れはないと主張。オコンも、チームとR.S.20には今後パフォーマンスを引き上げていくのに必要となる強固な基盤が整っているとしている。


「今のところ、僕たちは強固な基礎を築いていると思う」とオコン。


「マシンをテストで走らせると『ここは改善しないといけないな』と感じ、その解決に多くの時間を割かなければならないことが時おり起こる。ただ今のところ、そういった兆候はないんだ」


「だから、ここまでのところは順調に感じている。ただ僕がドライブしたのは午前中だけだから、今後テストを通じてマシンがどう進化していくか見守る必要はある」


「僕たちはシリル(アビテブール代表)やアラン(プロスト)とも話をしている。限界までプッシュして走行し、自分の自信につながるようなデータを集めることも大事だけれど、もっと広範なデータを集めることも重要だ。そういったデータがマシンの性能向上につながるからね」


「最初はとにかくマシンの感触をつかもうとしていたし、自分自身の“サビ”も落とそうとしていた」


「最後にレギュラードライバーとしてマシンを走らせてから、かなり時間が経っている。つまりチームメイトやライバルのほうが、より多くの経験値やデータを持っているということだ。だから、僕はまず自分のスピードを取り戻そうとしている」


「それに実際のフリー走行やレースでの挙動を想定できるように、ある程度安定したタイムを出すことも大事だよね」


 オコンは20日のテスト2日目午後、21日のテスト最終日午前にも、R.S.20のステアリングを握る。



(autosport web)




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