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バトンが初日予選3番手

2003年5月30日

■日時:
5月29日(木)1日目予選
■天候:晴れ
■気温:29℃

 伝統のモナコGP初日予選で、Lucky Strike BAR Hondaのジェンソン・バトンが、3番手のタイムをマークし、前戦に続く好調ぶりをアピールした。ジャック・ビルヌーブは、セッション中盤にエンジンブローしたマシンが撒いたオイルで路面が汚れていたこともあって、12番手とやや奮わなかった。

 5月末の南仏コート・ダジュールは、ほとんど夏のような陽気となった。初日は朝から快晴。気温も午前中の時点で、既に27℃まで上がった。4チームが参加した8時半からの特別テスト走行では、ガードレールにぶつかるマシンが続出したが、同11時からのフリー走行は比較的平穏なセッションとなった。
 コースは今年大きな改修を受け、最終コーナー手前のラスカスコーナーへの進入が緩やかになった他、全長も30メートル程短縮された。そのせいもあって、午前中のセッションで昨年JP.モントーヤ(ウィリアムズ)が出したポールタイムを、上位4人までのドライバーが破ってしまった。BAR Honda勢では、ジェンソン・バトンが2番手のタイムを叩き出し、順調な滑り出しを見せた。
 午後2時の初日予選開始時間の気温は29℃、路面温度は39℃まで上昇した。当然、午前中のセッションに比べて、ハンドリングは変化しているはずだ。最初に出走した上位陣では、K.ライコネン(マクラーレン)やF.アロンソ(ルノー)らが、マシンを大きくスライドさせて、かなりのタイムロスを喫している。


 開始後23分。ジェンソン・バトンがアタックに出ていく。1コーナーを、ほとんどガードレールまで数ミリという際どさでクリア。最初の区間を、フェラーリの2台に次ぐ3番手のタイムで駆け抜けた。次のローズヘヤピンやトンネル内の超高速コーナーもミスなくこなし、この時点で、トップタイムのM.シューマッハ(フェラーリ)との差は、僅かコンマ1秒あまり。最後の区間でそのギャップはやや広がったものの、それでもマクラーレンやウィリアムズを制して、堂々暫定3番手のタイムを記録した。
 ビルヌーブがコクピットに坐ってアタックを待つ間、11番手出走のHH.フレンツェン(ザウバー)がエンジンブロー。セッションは約25分間の中断となる。路面はかなりの長さにわたってオイルが撒き散らされ、除去作業をしたとはいえ、後続の走行に影響が出そうな状況となった。
 M.ウェバー(ジャガー)に続いて、ジャックがアタック開始。しかし、いたるところにオイル除去剤が撒かれており、まともなグリップは期待出来ない。結局チームメイトのバトンから1秒2遅れの12番手に終わった。初日トップは、M.シューマッハ(フェラーリ)だった。




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