ザウバー・ペトロナス・チームは15日、ジャック・ビルヌーブと2005年からの2年間の正式契約を交わしたと発表した。
1997年のワールド・チャンピオンであるビルヌーブは、昨年BARホンダを離脱した後、1年間“浪人生活”を送っていた。
チーム代表であるペーター・ザウバーは「元ワールド・チャンピオンとこうして契約を交わすことができたのは、私にとって実に特別なことだ。しかし、ジャックと契約したのは彼がワールド・チャンピオンだったからというだけではない。ジャックと話した時、彼がF1に戻る強い意志を示し、それを感じることができたからだ。彼は偉大なファイターであり、我々と成功を共にすると確信している。また、ザウバー・ペトロナスとして、元ワールド・チャンピオンの希望に応えるマシン作りをする義務を感じている。ザウバーは今年その、そのための準備を整えることができたと信じている」とコメントを発表。
一方、1年のブランクを置いてF1フル参戦が決まったビルヌーブもコメントを発表。
「ザウバーチームへの加入と、F1復帰が決まって非常に興奮している。2シーズンの契約の中で、ザウバー・チームのチャンピオンシップ・ランキングを引き上げるのが私の仕事だよ」
「ザウバーのファクトリーを訪問したとき、ファクトリーの至る所でプロフェッショナルな仕事が行われていることに感動した。最先端の風洞から生み出される技術が今から楽しみで仕方がないんだ」
ビルヌーブは現在、シルバーストンで行われている合同テストに、ルノー・チームから参加。今日、チームからの離脱が発表されたヤルノ・トゥルーリに代わって、今季の残り3戦のレースに参戦するのではないかと噂されている。
また、今回ビルヌーブのチームメイトとして、今季もザウバー・ペトロナスのステアリングを握ったフェリペ・マッサが来季も正ドライバーとして参戦することも同時に発表されている。