ザウバーのテクニカルディレクター、ウイリー・ランプは、来季も同チームがフェラーリ製のエンジンを使用することを明言した。
彼らは過去8シーズンにわたって、フェラーリ製のエンジンに「ペトロナス」の名称を与えて使用しており、この関係を継続するのが最も道理にかなった選択だとランプは言う。
「来年も私たちのパートナーであるペトロナスのためにフェラーリが製造したエンジンを使用する。フェラーリから供給されるエンジンには、総合的にたいへん満足している。したがって、この提携を継続するのは完全に理にかなったことだ。05年にはこのフェラーリとの関係も9年目を迎える。特にエンジニアリングの領域では、こうした継続性がきわめて重要になる」
チームが05年に使用する新車C24の開発作業はすでに進行中だ。これは彼らの最新鋭の風洞施設で開発された初めての車でもある。ザウバーはこの風洞におよそ5500万ドルを投資しており、ランプもこの施設が新車の開発に大いに役立つだろうと感じている。
「ザウバー・ペトロナスC24の開発はもうかなり進んでいる。5月の半ばには最初のコンセプト会議を行い、7月には実際の設計作業に着手した」
「スタッフの中心は長年いっしょに仕事をしてきたメンバーだが、いまや彼らは新しい風洞という適切なツールを得た。これまではいわばパズルの中でも最も重要なピースが欠けたまま仕事をしていたんだ。特にチームの空力専門家たちは、しばしば不当な批判の標的になってきたが、今では過去のそうした批判が彼らにとって特別なモチベーションの源にさえなっている。彼らは今度の新車にいくつかのとても興味深いアイデアを取り入れており、現在それらを詳しく検討しているところだ」
「私はチームのエンジニアたちを全面的に信頼しているし、ザウバー・ペトロナスC24がコンペティティブなマシンに仕上がるだろうと確信している。ザウバーにとってC24は、最初から新しい風洞で開発された初めてのレースカーだ。つまり私たちにとって特別な意味を持った車だと言える」
また、ランプは05年型マシンにはフェラーリ製ギヤボックスを使用しないことも明らかにした。
「今年のソリューションは例外的なものだった。これまでに私たちが作ったすべての車、C12からC22までは、すべてザウバー製のギヤボックスを使用した。C24のための新しいギヤボックスについても、すでにチームの専門技術者たちが作業を開始している」