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「エアロスクリーン」か「ハロ」か。コクピット保護デバイス、合意期限は7月1日に

2016年5月2日

 F1首脳陣は、2017年から導入するコクピット保護デバイスについて、合意の期限を今年7月1日とすることを決めた。
 現在検討の対象になっているのは、レッドブルの「エアロスクリーン」と、フェラーリがプレシーズンテストで走らせた「ハロ」の2種類だ。


 FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングによると、2017年から空力に関するレギュレーションが大きく変わることも考慮して、7月1日までに「チームがそれに応じてシャシーをデザインできるレベルまで」デバイスの仕様を決めることを目指すという。


「その時期までに、明確な道筋を示すことができないはずはない。保護デバイスはシャシーのごく一部分でしかないし、燃料流量とか、そういった大きなことに影響を及ぼすものでもない。ただ、それも複雑なマシンデザインのプロセスの一部であることは確かだ」


フェラーリがテストした「ハロ」
フェラーリがテストした「ハロ」

「この2種類のデザインでは、それぞれ荷重条件が異なってくる。ハロは中心にマウントピラーがあるのに対し、エアロスクリーンは両サイドにピラーがあって、中央には何もないからだ」


 ホワイティングは、導入されるのはどちらかひとつのコンセプトだけであることを明言した。


「そうするのが正しい道だと誰もが考えている。エアロスクリーンの場合、透明なスクリーンはある特定の会社、つまりレッドブルにスクリーンを供給した会社が製作し、全チームにまったく同じ仕様のスクリーンを供給するよう求めることになるだろう。だが、構造体についてどうするかは、まだ決めていない」


「特定のサプライヤーから供給される形にするにせよ、あるいはサイドインパクトストラクチャーのように、設計と積層構造をすべてテクニカルレギュレーションに示して、各チームがそれに従って製作するにせよ、ほとんどのチームは統一された標準設計とすることを望んでいる」


 ホワイティングによると、これら2つのコンセプトが「同じレベルにある」場合、「どちらを選ぶかはF1委員会に任されることになる」という。
 FIAによるテストの次の段階は、「フリーヘッドボリューム」の検討になる。これについて、ホワイティングは次のように説明した。「つまり、それはドライバーが頭部を自由に動かすことができ、かつデバイスのフレームに頭部が接触しないように空けておくべき空間のことだ」


「現時点では、この空間がかなり大きめに作られていて、それがいくつかの問題の原因になりうる。私たちはスレッド(衝突実験用のそり)とダミーを使って、ドライバーの頭部がデバイスにぶつからないようにするには、最低限どれだけの空間が必要かを正確にシミュレートするつもりだ。どちらのコンセプトも、かなりしっかりした構造物だからね」


「これが作業の次の段階であり、私は2週間以内に完了するよう指示を受けている」


 ホワイティングによれば、レッドブルはスペインとモナコのプラクティスでも、エアロスクリーンをテストする予定だという。


「次回までに、何らかの形でスクリーン内側のアンチグレア(映り込み防止)コーティングを用意してほしいし、彼らは用意できるとの自信を示している。高い建物や樹木、低い位置にある太陽などの映り込みが視界に及ぼす影響は大きい。特にそうしたものが多いモナコやモンツァでは問題になるだろう」


「雨を弾き、異物の付着を防ぐ外面のコーティングも必要だ。ハロについては、そういった問題はない」
 また、彼はもし今後のイベントで、フェラーリやメルセデスからハロのテストをしたいという申し出があれば、それを実施することには何の問題もないと付け加えた。



(Translation:Kenji Mizugaki)




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