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FIAとピレリ、F1タイヤ供給契約の延長合意は間近だと明言
2016年4月6日
FIAとピレリは、F1のタイヤ供給契約に関して、まもなく3年間延長することで合意に至るようだ。
昨年10月にはF1最高権威者のバーニー・エクレストンが、2017年〜2019年の期間もピレリがサプライヤーに留まると明言しているものの、それから6ヶ月が経過した現在も契約の締結には至っていない。2017年からはレギュレーションが大きく変更され、ピレリは特性やパフォーマンスが、より具体的に指定されたタイヤを製造することになる。そのためピレリ側は契約完了前に、ある程度の保証を求めている。
FIAのレース・ディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、供給契約について「契約がここまで遅れることは珍しいことではなく、2017年まで時間はまだある」と説明した。
「ピレリは達成すべき目標を契約に盛り込むよう要求している。またテストに関しても、より詳細な項目を記載することを望んでいる。我々が目標値を設定するのであれば、ピレリには目標を達成するための手段が必要になる。そのためにテストを実施できるという保証が必要なのだ」
「そのほかの部分は合意に至っている。もう少し安心して取り組めるよう、テストが行えるという保証を求めているんだ。さらに、より短期間で準備をするために、テストには1シーズン前のマシンを使用したいと希望している」
ピレリのモータースポーツ・ディレクターであるポール・ヘンベリーは、来年2月のプレシーズンテストにタイヤを用意するためには、時間がもっとも重要な要素であると語っている。
「今週中にも、すべてを解決する必要があると感じている。期限が迫ってきているが、契約締結まであと少しなんだ。契約更新のために、多くの共同作業をしてきた」
「ここは難しい業界で、F1には制限も多い。こういった状況にもかかわらず、全員にが満足できる方法を編み出せたと考えている。皆が一生懸命に働きかけ、またこれまでと同様に、チャーリーや彼のスタッフとも取り組んできた」
ピレリは17年シーズンに向けて、リソースや時間、テストの面で多くの困難に直面していると、ヘンベリーは繰り返し主張している。
「タイヤのサイズだけでなく、特性やパフォーマンスでも大幅な変更を求められている。ドライバーはタイヤの特性について明確な要求を出しており、これには喜んで取り組んでいく。しかしそれを実現するには、まずパフォーマンスを確認する必要がある」
「我々にとって(17年の)開幕はメルボルンではない。我々の17年シーズンは(今年)11月のアブダビGP直後にスタートするが、今はもう4月だ。仕事ができる体勢を整えなければならず、そのために我々はいくつかのことを要求した。彼らは簡単に批判するが、要望を叶えるには、相応のポジションにつく必要があるんだ」
(Translation:Akane Kofuji)
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