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来季、複雑すぎるPU開発トークンシステムを廃止
2016年2月5日
F1の「エンジン開発トークンシステム」が2017年から廃止されることになりそうだ。その意味と影響について、イギリス人ジャーナリストのイアン・パークスが解説する。
「トークン」とか「ブラック&ホワイトボックス」といった言葉を耳にすると、F1ファンの多くは困惑の深い霧の中で迷子になってしまうだろう。
何かと議論の多いF1のトークンシステムは、2020年までパワーユニット開発に一定の制限を課す方法として2015年に導入されたものだが、早くも撤廃されることが決まったようだ。このシステムの意図は、マニュファクチャラーが開発に費やすコストに統制を加えて、資金力勝負の「自由競争」に突入するのを防ぐことにあった。
システムの仕組み
トークンシステムではパワーユニットを42の部分に分け、それぞれの重要性に応じて1つから3つまでの「加重」トークンを割り当てており、パワーユニット全体は66個のトークンで構成される。
たとえば、あるチームが油圧ポンプを改良することを選択した場合は、利用できるトークンから1つを使わなければならず、燃焼を改善したいのであれば(具体的には、吸排気ポート、ピストンクラウン、燃焼室、バルブ角、バルブタイミング、バルブリフト、インジェクターノズル、コイル、点火プラグの変更)トークンが3つ必要になる。
2015年までに、トークン5つに相当するパーツの開発が「凍結」され、開発が許される残りの部分はトークン61個分になっていた。そして、やはり開発競争のエスカレートを防ぐために、2015年に使えるトークンの数は最大32個までに制限されていた。つまり、改良を加えることができるのは、パワーユニット全体の48%に限られるということだ。
当初の規定では、使えるトークンの数は毎年徐々に減らされて、2019年と2020年にはわずか3つになるはずだった。これはパワーユニット全体のうち、開発ができるのは5%にすぎないことを意味する。そして、ある領域が「凍結」されると、そこは開発範囲からブラックアウト(抹消)されるため、ブラック&ホワイトボックスという言い方が生まれた。
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 393 |
2位 | ランド・ノリス | 331 |
3位 | シャルル・ルクレール | 307 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 262 |
5位 | カルロス・サインツ | 244 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 192 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 190 |
8位 | セルジオ・ペレス | 151 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 31 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 593 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 557 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 544 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 382 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 44 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |