ルノー社のカルロス・ゴーン会長が、ルノーのワークスF1チームで将来フェルナンド・アロンソを走らせたいと語った。アロンソは2005年と2006年に同チームでタイトルを獲得している。
2010年末にロータスにチームを売却した後、F1エンジンサプライヤーを務めてきたルノーは、チームを買い戻す形で2016年からF1ワークス活動を行うことを決めた。
ドライバーとしてケビン・マグヌッセンとジョリオン・パーマーという若いペアを選んだルノーだが、将来アロンソを獲得することに関心があるとゴーン会長は語った。ただしドライバー選択はチームのボスに任せるとも述べている。
3日にルノー・スポール・フォーミュラ1チームの体制発表を行った際、ゴーン会長はスペインのAS紙に対し「アロンソと契約したいかって? 当然だ」と語ったとSky Sportsが伝えた。
「もちろん私はそうしたい。だがそれ(ドライバー選択)は私の仕事ではない。その責任を担うのはF1チームであり、彼らの決断を支持する」
「この数年、F1において数多くの友人ができ、多数の才能ある若手ドライバーに出会った。だがフェルナンドは最も才能あるドライバーのひとりだ。彼が今のF1でベストドライバーのひとりであることは間違いない」
アロンソは2003年から2006年、2008年から2009年にルノーで走り、2回のタイトルを獲得した。現在所属するマクラーレン・ホンダとは2017年末まで契約を結んでおり、今の契約期間が切れるころには36歳になっている。
マクラーレンは昨年コンストラクターズ選手権9位とチーム史上最悪のシーズンを送った。今年のプレシーズンテストでマクラーレン・ホンダに大きな改善が見られない場合、アロンソは1年休養をとるのではないかという説が昨年終盤からささやかれているが、チームも本人もそれを否定している。しかし今もその推測は根強く残っているとSky Sportsは伝えている。