ルノーのカルロス・ゴーンCEOは、同社のワークスチームがコンスタントにF1のポディウムに上がれるようになるには、おそらく2、3年を要するだろうと語った。
予想以上に長引いた交渉の末に、ルノーは昨年12月にようやくロータスの買収を完了し、2009年以来となるフルワークス体制でF1に復帰することになった。3日水曜日にパリで行われた発表会で、彼らは「ルノー・スポールF1」というチーム名称と、黒を基調に黄色のアクセントを加えたカラーリング(メルボルンまでに、もっと黄色の面積が大きいデザインになるものと予想される)の2016年の新型車を公開した。
ロータスとして参戦した最後の年に、チームはベルギーで予想外の3位入賞を記録し、コンストラクターズ選手権を6位で終えた。だが、レッドブルとトロロッソに供給されたルノー製パワーユニットは、痛ましいほどに遅れを取っていた。
「厳しい戦いになることは承知している。トップチームを相手に戦おうとしているのだから」と、ゴーンは語った。
「かつてのように着実にポディウムに上がれるようになるまでに、2、3年はかかるだろう」
「エンジンには大いに力を注いでいる。特に選手権のウィナーと比べると、ハンデキャップを抱えてスタートすることになるのは確かだが、私たちにはそのギャップを埋めていける人材と意志と経験があると思う」
「私たちがF1に戻ってきたのは、ただ参加するためではなく、高いレベルで戦って最終的には勝つためだ。目標は、出走するすべてのレースでポイントを獲得し、ルノーを有力なコンテンダーにすることにある。奇跡でも起きない限り、2016年にそれが実現することはないだろう。だが、できるだけ早い時期に競争力の高いマシンを作れるように、チームがエンジン、シャシー、テクノロジーを進化させてくれることを期待している」
ルノーがフルワークスとして復帰することを決めた理由について、ゴーンは、ルノーがブランドとしてどのように見られたいかという点に帰結すると説明した。
「よくご存知のように、あるチームが勝てばクルマのおかげで、負ければエンジンのせいにされる。私たちはそれを思い知らされた。ルノーには何の落ち度もなかったと言いたいわけではない。しかし、F1での活動を有効に生かすには、フルワークスチームでなければならないと考える理由のひとつはそこにある」