マクラーレンF1チームは14日、ドイツ人のヨースト・カピートをチーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)に任命したと発表した。
マクラーレンによれば、現在フォルクスワーゲンのモータースポーツディレクターを務めるカピートは、ドイツメーカーが彼の後任を決め次第、ウォーキングのチームに合流するという。
1985年にBMWでモータースポーツのキャリアをスタートしたカピートは、その後ポルシェを経て、96年からザウバーに加わると98年からはチーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)に就任。その後は、フォードのWRC活動を率いて2006年からマニュファクチャラーズ2連覇を達成し、2013年からは今のポジションでフォルクスワーゲンのWRCチームをダブルタイトル3連覇の偉業に導いた。
マクラーレンは、カピートをCEOに起用するとともに、これまで2年弱にわたってチームのCEO代理を務めてきたジョナサン・ニールを新たにマクラーレン・テクノロジー・グループ(MTG)のCOOに指名。またカピートは、引き続きレーシングディレクターに留まるエリック・ブーリエのサポートを受けつつ、ニールおよびブーリエと密接に働くことになるという。
「去年の夏、初めてヨーストと交渉した」と、マクラーレン・グループ会長のロン・デニスは語っている。
「彼の個人的な野心や競争心はとても印象的で、自動車からモータースポーツまで非常に幅広い経験を持ち込んでくれる」
「BMW、ポルシェ、フォード、ザウバー、そして2012年以降のフォルクスワーゲンと上級職を歴任し、2013年からは同社を世界ラリー選手権3連覇に導いている」
「モータースポーツに関して言えば、WRCだけでなく、スポーツカーやツーリングカー、モーターサイクル、そしてF1も経験しており、膨大な知識と周囲を巻き込むほどの情熱を持っている。だから私としても、ヨーストをマクラーレンに迎え入れることができて非常にうれしい」
「エリックやマクラーレン・レーシングの皆と非常にうまくやってくれると信じており、彼らがマクラーレン・ホンダでこれまでに成し遂げた優れた仕事をさらに前進させ、グランプリ勝利やワールドチャンピオンという成功へ導いてくれると思っている」