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トラブルスタートのニコが首位。マルドナドがクラッシュ

2015年8月21日

 2015年F1第11戦ベルギーGPは21日(現地時間)、スパ・フランコルシャン・サーキットで幕を開け、午前10時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

 およそ3週間のサマーブレイクを終え、ここから2015年シーズンは後半戦へ突入。その最初の舞台となるスパ・フランコルシャンは名物コーナーのオー・ルージュに代表される標高差100mにも及ぶアップダウンの激しいパワーサーキットだ。

 ここで記念の900戦目を迎えたフェラーリは、週末を前にキミ・ライコネンの来季残留を発表。また、各チームは今回のレースに多くのアップグレードパーツを用意、マクラーレン・ホンダも3トークンを使用した新スペックのパワーユニットを持ち込んできた。

 午前10時からのFP1は気温19度、路面温度23度というドライコンディションでスタート。タイヤサプライヤーのピレリはソフトとミディアムという2種類のタイヤを今回のスパに持ちこんでいる。

 まず始めにターゲットタイムをマークしたのはメルセデスのルイス・ハミルトン。序盤の30分で8周を重ねたハミルトンは、今回大きく中央が湾曲した新しいリヤウイングを装着しての走行となったが、さっそく1分51秒台のタイムでトップにつける順調な滑り出しをみせる。
 一方、チームメイトのニコ・ロズベルグは、走行開始すぐに駆動系のトラブルを訴えピットイン。序盤をガレージで過ごす不安は立ち上がりとなってしまった。

 ロズベルグが再びコースインを果たしたセッション折り返し直後、ここでロータスのパストール・マルドナドが単独クラッシュを喫して赤旗を出してしまう。今回もジョリオン・パーマーにFP1を譲ったロマン・グロージャンがピットウォールで見守る中、E23を駆るマルドナドはターン7の立ち上がりで挙動を乱すと、ハーフスピンを喫してイン側のウォールに右リヤからクラッシュ、マシンは右フロントにもダメージを負ってしまった。

 その後、10分近い中断を経て残り約30分でセッションは再開。すると、ここから本格的なタイム計測に入ったロズベルグが1分51秒200を記録してトップに立ち、さらに51秒082までタイムを縮めることに成功。ハミルトンも同じくベストタイムを更新したが、最終的にはロズベルグのタイムがFP1のトップタイムとなった。
 そのメルセデス勢は、セッション終盤に早くもロングランのプログラムに着手。ハミルトンはチームの指示したターゲットタイムを1秒近く上回る1分55秒台の好ペースで周回を重ねている。

 3番手はレッドブルのダニエル・リカルド。パワーユニットのパフォーマンスで劣るリカルドのレッドブルRB11は、リヤウイングを大きく寝かせて走行、1分51秒373を記録した。続いてフェラーリのキミ・ライコネンが僅差で4番手につけ、前戦ハンガリーを制したセバスチャン・ベッテルがトップとコンマ7秒差の5番手につけた。

 新スペックのパワーユニットに加え、車体のアップグレードも行ってきた注目のマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがトップから2秒420差の16番手、ジェンソン・バトンは3秒143差の18番手となったが、特に大きなトラブルはなく、2台揃って15周程度を走行した。

 なお、今週末に2回のエンジン交換を予定しているマクラーレン・ホンダの2台は、最初のプラクティスを前に一度交換し、データを分析した後、2回目のフリー走行の後に再度交換、8基目を搭載することになっている。




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