2014年F1カナダGPの日曜決勝で、マクラーレンのジェンソン・バトンは4位、ケビン・マグヌッセンは9位だった。
■マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 決勝=4位
素晴らしいレースだったよね! ダニエル(・リカルド)には心からお祝いを言いたい。僕は彼の大ファンなんだ。人間として素晴らしいし、もちろんドライバーとしての腕もいい。グランプリ初優勝というのは特別な経験だ。本当に彼はよくやった。
僕自身のレースの話をすると、オプションタイヤでの最初のスティントではとても苦労した。そのため早々にプライムに履き替えることにした。でもその後ずっとトラフィックに阻まれた。たくさんのマシンがつながって走っていたんだ。1台とレースをする場合はオーバーテイクするのが比較的楽だけど、列になっていると難しい。それぞれのドライバーがDRSを使えるからね。
それでも最後の最後にオーバーテイクをすることができた。前を行くフェルナンド(・アロンソ)とニコ(・ヒュルケンベルグ)に対して、いちかばちかの勝負に出たんだ。
ヘアピンでフェルナンドが前のニコにヒットしかけて、イン側に行かなければならず、その後、ふたりともふくらんだから、僕はふたりのインに飛び込んだ。
ファイナルラップには見たくないような事故が起こった。フェリペ(・マッサ)とチェコ(ペレス)のアクシデントだ。幸いふたりは無事にマシンから出てきた。本当によかったね。
今週末を終えてみて、マシンの全体的な感触がよくなっていることが分かった。前進しているということだから期待を感じる。通常のレースなら僕は4位でフィニッシュできなかっただろう。でも今日僕らがいい仕事をしたのは確かだから、喜ぶべきだ。今日獲得したポイントは貴重だし、オーストリアで再びいい仕事をするためのモチベーションにつながる。
ケビン・マグヌッセン 決勝=9位
レースが始まる前、今日はポイントが取れれば満足だと自分に言い聞かせていた。2台揃ってトップ10圏内でフィニッシュできたのはチームにとって素晴らしい結果だよ。でもチャンピオンシップにおいて僕らより上に位置するチームに追いつくには、まだやるべきことが多いことが分かった。
誰もがとても努力しているから、僕らはそれよりあと少しだけ頑張ればいい。今僕らは道を探っている。MTCではたくさんの素晴らしい動きが起きている。チーム全員が全力を尽くしていい仕事をしているんだ。
僕にとっては厳しくフラストレーションがたまるレースだった。タイヤの管理に集中しなければならないのは難しい。レース終盤には(ジャン−エリック・)ベルニュと長い時間戦ったが、彼の前に出られるだけの速さがなかった。
それでも僕らは希望を持っていいと思う。今、大きな改善に向けて作業が進行中なんだ。今のところ困難な戦いが続いているけれど、忍耐強く努力してさえいれば、そのうち状況は上向くはずだよ。