予選日ドライバーウォッチング：ライコネン「改良タイヤに邪魔された」

R10ハンガリーＧＰ
7月27日（土）

xpb
　ロータスが絶好調である。グロージャンは「最終コーナーで、ちょっとミスった」と言いながら、3番グリッドを獲得。レースではポールポジションのハミルトンが失速する可能性が高く、2番手ベッテルとグロージャンの優勝争いになるだろうという下馬評だ。

　一方で、いつもなら主役を張るべきライコネンが、今ひとつ元気がない。チームメイトからコンマ3秒落ちの6番手。この週末は初日最初のフリー走行以外は、すべてグロジャンの後塵を拝している。
　「昨日からずっと、アンダーステアが消えないんだよね」と、いつものボソボソ声でキミは説明し始めた。

　「どうも（今回から投入された）新しいタイヤが、うまくない。去年みたいな感じで、特にフロントタイヤの食いつきが悪い。ま、予選に向けてかなりよくなってはいるけど、もうちょっとフロントウイングを立てるべきだったかも」。

　そのあたりグロージャン・小松エンジニアのコンビの方が、マシンセッティングが順調に行ったということなのだろう。
　それにしても改良タイヤとの相性が悪いとなると、今後のレースでも苦戦するのでは？

　「いやいや、もちろんその対策は考えてるよ。今回は忙しくて、アイデアを実行に移すことはできなかったけど、またこれまでの速さが復活するはずさ」。
　前戦ドイツGPの2位表彰台も、チームメイトに譲ってもらったからだった。ライコネンの走りに、シーズン序盤のような勢いが感じられないのが、ちょっと気になるところだ。

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