F1ベルギーGPが開幕し、1回目のフリー走行が行われた。タイトル争いの可能性を少しでも高めたいとするマクラーレンのキミ・ライコネンがトップタイムをマーク。通常、金曜日のセッションは、この日のみ走行する第3ドライバーが上位タイムをマークするのだが、ライコネンの執念を感じさせるようなグランプリの幕開けとなった。BARのジェンソン・バトンは6番手、佐藤琢磨が11番タイム。トヨタはリカルド・ゾンタが4番手、ヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハーがそれぞれ7、9番手となった。
今年のヨーロッパ最後のラウンドとなるベルギーGPのフリー走行1回目が、気温22℃、路面温度25℃というコンディションでスタート。天候は晴れのものの、朝からの雨により路面はウエットの状態での走り始めとなった。今回マクラレーンの第3ドライバーを務めるアレクサンダー・ブルツをはじめにトヨタのリカルド・ゾンタ、ミナルディのエンリコ・トカチェロ、レッドブルのビタントニオ・リウッツィら第3ドライバーが中心となって、早々とインスタレーションラップを行っている。トヨタ、BARもふたりのレギュラードライバーが早めにインスタレーションラップを行っている。
開始9分でまずゾンタがフルラップの走行を行い、2分01秒833をマークすると、続いて走り出したブルツが2分00秒253でタイム更新。このあとフルラップの走行を行ったのはリウッツィとキエーサの2台でキエーサが2分03秒台、リウッツィは2分01秒台でのタイムとなっている。
開始から約30分が経とうというところで、ゾンタが初めて2分を切る、1分56秒232をマークするとさらにタイムアップして、54秒104とするが、まだフルラップの走行を行っているのはこれまで走っている4人のみ。
40分が過ぎたところでトカチェロが走行、2周目に2分02秒502をマークするが、その間にゾンタは1分50秒580とさらにタイムを縮めること成功。セッションが残り15分となったところでトカチェロがストップし、イエローフラッグが降られるが、走行を開始したザウバーのフェリペ・マッサを含め、トカチェロ以外の5選手は2分を切るタイムまで詰め、いよいよセッションは残り10分強となる。
トヨタのレギュラー2台もタイムをマークし、ヤルノ・トゥルーリは1分53秒706、ラルフ・シューマッハーは2回目の計測で1分52秒714までタイムを上げ、BARの佐藤琢磨も1分53秒076、チームメイトのバトンは51秒682をマークしている。この間にブルツは1分49秒617、ウイリアムズのマーク・ウエーバーも49秒に入れる。
そろそろ最後のアタックというタイミングで、ブルツは1分48秒216にさらにタイムアップ。ルノー、マクラーレンも1台ずつがコースに入りのも走り出し、ジャンカルロ・フィジケラ、キミ・ライコネンも48秒台にすぐさま入れる。最後はライコネンが1分48秒206でトップタイムをマークしてセッション終了。2番手にブルツ、3番手にフィジケラというオーダーで琢磨は11番手タイムとなった。
レッドブルのデイビット・クルサードとクリスチャン・クリエンはインスタレーションラップのみ、ルノーのフェルナンド・アロンソ、マクラーレンのファン-パブロ・モントーヤは走行しないまま最初フリー走行を終えている。